縦型物件



 側溝というのはたいがい道路の脇にのびていて,だからこそ側溝というわけであります。こちらの物件でも確かに道路の脇にあるんでありますけれども,溝が縦になっているようなんでした。

 まぁ,縦に水を通しているというのは取り立てて珍しいわけでもないんでありますけれども,このようにきちんとブロックのフタまでされていると,その縦加減が強調されてなんだか妙な感じを受けてしまうわけでした。

 単に排水のためならこんな風にすることもないような気がするし上の部分がどうなっているのかもちょっとわからないので,排水以外の機能を持つ溝なんでありましょうか。
 ちょっとナゾであります。

 しかし,これが普通の側溝と同じものであるとしたら,ときどき清掃をしたりするんでありましょうか。清掃しようとすると,ちょっとタイヘンな気がするでありますね。
 ブロックふたを全部とるためには,4枚のフタを1枚ずつ上にスライドさせていかないといけないわけで,それだけでも重労働のような気がするんでした。

 町内では誰がここを清掃するか,毎回もめたりしないんでありましょうか。町内のものでもないのか。


 こちらはおそらく少し前までは機能していたドアだと思われるわけでありますけれども,どうしたものか脱落してしまったようなんでした。

 まぁ,侵入者を防ぐという役割は果たしていそうでありますけれども,家人が自由に出入りできるかというとちょっとタイヘンそうであります。

 内側からドアを引くとそのままドアが倒れてくるわけで,その空いたスペースから外へ出ることは出来るでしょうけれども今度はその倒れたドアを閉めるのがひと苦労のような気がするんでした。

 あるいはこのドアも上にスライドさせるんでありましょうか。普通のドアと見せかけて実は引き戸,しかも上にスライドする引き戸というのは,侵入者の意表をついた画期的な防犯ドアかもしれないでありますね。
 でもまぁ,そうだったとしても家人が出入りするのはやはりタイヘンそうでありますけれども。

 ひょっとすると,メーターの検針員の人が「あーっ! メーターが見えねぇっ!」と叫んでドアをぶち壊しただけなのかもしれませんが。


 オマケ。これは縦型というか単に縦じまの国旗でありますけれども。
 どうやらお店をやっていて,その名も「ふらんす」であるらしいんでした。


 それがどんなお店なのかというと「居酒屋」らしいんでした。

 いやまぁ,別に居酒屋の名前が「ふらんす」でもいいわけでありますけれども,なんだかちょっとイメージがちがうなぁと思ってしまうところであります。
 お店に入ると,コマンタレブーとかシルブプレーとか言いながらサラリーマンがクダまきながら日本酒を酌み交わしていたりするんでありましょうか。

「縦溝」は新潟市東区・小金町3あたり。
「縦戸」は新潟市中央区・関屋御船蔵町あたり。
「縦縞」は村上市・飯野3あたり。