空白物件2
交差点近くの電柱から,なんだか白いカンバンのようなものが突き出しているんでした。画像を加工しているわけではなくて,もともとが真っ白であります。
私は背が低いので大丈夫ですけれども,大柄な人だと頭が当たりそうなんでした。
もともと何か書いてあったのが消えたんであろうかとも思われるわけですけれども,ここに書くべきメッセージは何であろうかと,思ってしまうんでした。
裏に何か書いてあるんだろうと思って見てみると,裏も真っ白であります。
逆光で白さが伝わりにくいところでありますけれども,撮影がヘタで申し訳ないんでした。
奥のカンバンを見るとどうやら建物はクリーニング屋さんらしいので,その真っ白な仕上がりを表現しているカンバンなんであろうかとも考えたりするわけですけれども,あえてそんな方法で宣伝したりするんであろうかとも思うところなんでした。
店の宣伝であれば,電柱ではなく建物のほうにカンバンを設置するだろうし。
この部分だけヒサシがのびて雁木状になっているので,それに対して「頭上注意」あたりが書いてあったのかなという気もしますけれども,ヒサシよりもこのカンバン自体が注意しなければならない対象になっているので,それは本末転倒であると思われるんでした。
あるいはこれはカンバンではなくて何か用途を持った物体なんでありましょうか。ソーラーパネルであるとかスピーカーであるとか。
でもこんな形のものは他で見たことないし。
結局この空白カンバンが何を伝えたいのか,そもそもカンバンなのかどうかもわかってはいないわけでありますけれども,ここまで書いてきて「あれ。この物件は前にもやったっけか?」などと思えてきたんでした。
私自身が憶えていないことを他の人が憶えちゃいないだろうからどうでもいいような気もしますけれども,最近そういう記憶の空白が出来てきているようでちょっとトシを感じてしまうところなんでした。
こちらはおそらく月極なんかの駐車場であります。
4台分の駐車スペースに,番号が右から1・2・3と書かれているわけでありますけれども,最後「4」が入るであろうスペースには番号が書かれておらず空白になっているんでした。
アングルどりがヘタで,一番重要な部分がよく見えていませんけれども。
これはやはり「4」をつけたくないという駐車場オーナーの心情のあらわれなんでありましょうか。
「4」はつけたくないけれども「1・2・3・5」というのは許せないという,几帳面な人なのかもしれないでありますね。
それならいっそその部分だけ書かないというのは,意外と思いつかない大胆な方法であるような気がするんでした。もっとも,駐車場としての管理はしにくいかもしれないですけれども。
この駐車場がオーナーの自宅近くであるなら,ここは自分用のスペースとして使っているのかもしれないでありますね。自分が使う分には,無番号でも管理上の問題はないだろうし。
逆に自分が使うのなら「4」をふっておいてもかまわないような気もしますけれども,自分が「4」を使うというのはやっぱりイヤなんでありましょうか。
オマケ。さるお店が「移店しました」ということなんでした。
これを見て「なんか違う」と思ったわけですけれども,「移転」という字が浮かぶまでに数十秒を要してしまったんでした。
まぁ,文字の意味としては「移店」でもまったく間違っていないとは思うんですけれども。むしろその方がわかりやすいことはわかりやすいような気もするところではあります。
でも「店を移る」だと勤め先を変えたみたいな意味にも…なるか?
実はここは写真屋さんであって,私がフィルムカメラを使っているときはずっとお世話になっていたところだったんでした。
デジカメ主体になってからは証明写真を何回か撮ってもらったくらいで,ほとんど寄らなくなってしまっていたわけであります。
そのお店にハリガミが出ていたということで「ついに閉店か? 私が行かなくなったせいか?」と思ってしまったわけ(不遜)でありますけれども,近所のもうちょっと大きな場所に移転したようであります。デジカメ化の波をうまく乗り越えて頑張っていただきたいところでありますね。
まぁ,写真屋さんというのはフィルム売ったり現像したりするだけじゃなくて別の稼ぎどころというのが色々あるんでしょうけれども。
ハリガミのあったお店の建物はすでになく,これを書いている時点では空き地になっております。
「真白」は新潟市中央区・上大川前通11番町あたり。
「4番」は新潟市中央区・西堀通3番町あたり。
「移店」は新潟市東区・中山5あたり。