小ネタ物件96


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 どうもこのところ不調であるな。なかなか筆が進まない。いや筆を使ってるわけではないけれども。
 そんなわけで,今回も小ネタショートバージョン。原点回帰というとちょっと聞こえがいいかな。




 とある工場的な会社の入口に立てられた,おそらくは自家製の標識カンバンであります。
「関係者以外立入禁止」
というごく普通のことが書かれているわけでありますけれども,そのイラストというかピクトグラムがちょっと特徴的なんでした。

 犬を連れて,タバコをふかしている人の絵であります。
 おそらくは火気厳禁の工場なんだろうし,住宅街が近くて犬をさせる人もいたりするのでそれを禁止しているんでしょうけれども,なんだかちょっとオモシロかったんでした。

 してみると,「関係者以外」という文字と「犬を連れてタバコ」というピクトは別の対象を表わしているんでありますね。

 それとも,この会社の「関係者」というのは全員が「タバコと犬が嫌い」という人だったりするんでありましょうか。

 新潟市東区。




 こちらは某警察署に掲げられた垂れ幕スローガンであります。
「飲酒運転しないさせない三条」
ということなんでした。

 もちろんこれは新潟県三条市の三条警察署に掲げられているものなんでした。しかし県外の人がこれを見た場合,
「『三条』と言っているわりには『しないさせない』の二条じゃないか」とか
「はて。日本国憲法の第三条というのは飲酒運転に関するものであったろうか」とか
思わないであろうかと,余計な心配をしてしまうんでした。ホントに余計でありますけれども。

 三条市。




 こちらはおそらく正井さんとかが経営されているバイク・自転車屋さんだと思われるんでした。

 ただ,やはりカタカナで書かれていると,サバンナで走り回ったりピョンピョン跳んだり槍を持って狩をしていたりする人たちを連想してしまったりするんでした。ホンダのサバンナ出張所なのかなとか。

 もちろん,写真を撮ったのはサバンナではなかったですけれども。
 彼らはサバンナではバイクより早く走れたるからバイクなんかいらない…こともないか。
 とか言ってると槍で狩られてしまうかもしれませんが。狩らんか。

 燕市。




  こちらは特に何がどうということもないんでありますけれども,電柱に巻かれたテープのスキマにビニール傘の骨だけが差し込まれていたんでした。

 傘のビニールは完全に取り除かれていて,テープの細いスキマにグイッと挿入されているわけであります。それはけっこうな手間だったような気もするんでした。
 道路に落ちていた傘がジャマだったのかもしれないですけれども,そこに入れる必要があるのか。電柱の反対側にある横断旗入れにでも入れたほうが楽だったんではないのか。などと思ってしまうんでした。

 傘を放置したり横断旗入れに入れてしまわないあたり,おそらくは「いい人」の仕業なんでありますね。でもそれを本来捨てるべきところまで持っていってあげるほど奇特な人でもないということなんでありましょうか。

 関係ないけれども,電柱に巻かれたこの緑色のボワボワした緩衝材,去年「東京スリバチ学会」の人たちと歩いたときに「これは何ですか」と興味を持たれたのだけれども,新潟独特のものなのか?

 新潟市中央区。



 書いてみたら意外とあんまりショートにならなかったな。