小ネタ物件105


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 しまった。今年最後の物件を小ネタにしてしまった。しかも連続。
 まぁ,今年はいろいろあったので,地味な終わり方もよろしいかもしれないわけであります。




 こちらは,クリーニング屋さんと思われる店先に貼ってあったハリガミであります。
「プロもびっくり この仕上げ 帽子のクリーニング 当店でお預かりします」
とのことなんでした。

 要は「帽子のクリーニングもしますよ」ということだと思われるわけでありますけれども,「プロもびっくり」してしまうというプロ中のプロであるようなんでした。。
 帽子のクリーニングというのは本来あんまりしないものであって,プロのクリーニング屋さんであっても上手にはできないものなんでありましょうか。確かに,私は今まで帽子をクリーニングに出したことないですけれども。

「その店の技術をはかるには帽子の仕上げを見るべし」というのがクリーニング業界における評価基準なんでありましょうか。
 ときおりクリーニング職人がプライドを賭けて「帽子試し」とか「染み抜き七番勝負」とかの勝負が執り行われていて,敗者はクリーニング業界から去らねばならなかったりするんでありましょうか。
「白糸アイロンがけ」とか「五条流水面ワイシャツたたみ」とか必殺技が炸裂したりするんでありましょうか。 ちょっとその華麗な技を見てみたいものであります。

 新潟市中央区。




 こちらは「COFFEE 花」と書かれたカンバンであります。
 いやまぁ,おそらくは「花」という名前の喫茶店であろうと思うんですけれども。花の好きなマスターなんだろうなぁ,と思ったりするところであります。

 ただ,「COFFEE」という名前の花屋さんであるという可能性もあるなぁ,と思っただけなんでした。
 コーヒーの好きな花屋さんというのも当然いるだろうし。
 両方扱っているお店なのかもしれませんが。

 あるいは,もっと細かいものを扱っていて,炭素(C)や酸素(O)やフッ素(F)や鉄(Fe)の原子を売っているとか。…最後のEは何だ。電子にしておくか。
 買っても袋に入れて持ち帰れるかどうかわかりませんが。

 新潟市中央区。




 こちらは「自家製うどん ちず屋」さんであります。
 このお店は2階で演劇とかのイベントをやったりするので,名前自体は割と知られているような気がするところなんでした。私はまだ寄せてもらったことないですが。

 でもやはりこの店名だけ見ると「うどんを売ってるのか地図を売ってるのか」と思いたくなってしまうのはしょうがないところでありますね。
 名前は知っていても,実際にカンバンを見るとやはりオモシロくなってしまうわけでした。
 もちろん名前の由来はあるでしょうけれども,私は知らないんでした。

 しかしそれは思い込みかもしれないでありますね。このカンバンも見ようによっては「自家製ちず屋 うどん」と見ることもできるわけで,自作の地図を売っている「うどん」という名前のお店なのかもしれないんでした。
 自家製の地図は信頼性がどうなんだろうという気もしますけれども,まぁ需要がないわけでもなさそうではあります。

 いや,ホントに地図屋さんではないと思いますけれども。

 新潟市中央区。




 こちらは「節電協力の為 滝を停止しております」というカンバンなんでした。
 なんだか,自然現象をとめてしまうことのできる科学力ってすごいなぁ,滝って電気で動いてるんだ,と思ってしまうわけでした。

 もちろんこれは商業施設内にある人口の滝を止めてますよということでありますけれども,ひょっとするとホントに自然の滝を止めてしまったりできるんでありましょうか。
 華厳の滝とか,スイッチオフにするとピタリと止まったり。水も空中で止まったりとか。ナイアガラの滝なんか止めるとどうなるのか見てみたいところであります。

 もっと他にも,川の流れを止めたり風を止めたり雨を止めたりもできるのかもしれないでありますね。地球の自転止めたりとか。できないか。
 ふと空を見上げると上からヒモが下がっていて,それを引っ張ると太陽が消灯したり常夜灯として月が点灯したりするのかもしれない。しれなくないか。

 などと,何の役にも立たないことを妄想しつつ,大変なことがいろいろあって節電も必要だった2011年が暮れていくわけであります。

 新潟市中央区。