小ネタ物件100
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
ついに小ネタも100回目。とはいえ何事も無くいつも通りであります。
しかし,小ネタだけで写真400枚使っているわけであるなぁ。
まわりには高校が多くあり,商店なんかも並ぶ細い道であります。そのうちの一軒が
「単二型電池差し上げます」
という気前のいいことをやっているようなんでした。
「お一人様2本」という制限はあるようでありますけれども。
一体どうしたんでありましょうか。そんなに単二電池だけが余っているんでありましょうか。
単二電池を大量にまとめ買いしたんだけれども,いざ電気製品に入れてみようとしたら
「しまった。これ,単三使うやつじゃん」
となってしまったんでありましょうか。
最近は単三を単一とか単二として使えるようなアダプタも売ってるようですけれども,単二を単三として使うというのはちょっとムリなような気がするので使うことができず,もてあましてしまうんでありましょうか。
あるいは,以前こちらは町の電気屋さんで電池も売っていたんだけれども,最近廃業して電池が余ったということなんでありましょうか。単二は人気がなかったのか。
あるいは,ただ単に単二が好き(シャレでなく)で,
「ああ。この微妙な大きさが。大きさが。かわいいぃぃぃ。ハァハァ」
という単二フェチおやじだったんでありましょうか。
でも最近ちょっと心変わりして
「やっぱりこれからは単一だよ。このボリューム感が。ボリューム感がなんとも。あああ」
ということになって,単二は捨てられてしまったんでありましょうか。
奥のほうには
「強運 平成二十三年」
というナゾのお言葉が掲げられていたり,ダルマさんや大黒様などの開運キャラも鎮座しているようで,実は単二電池というのも開運グッズなのかもしれないでありますね。
これからは単二電池ブームが訪れるかもしれないので,こちらでいただいてみてはいかがでありましょうか。
ちょっと前の写真なので,今でもいただけるのかどうかわかりませんけれども。
新潟市中央区。
こちらは,最近よく見かける「こども110番の店」らしいんでした。子どもが危険を感じたら駆け込むことが出来る場所があるというのは,いいことであります。交番なんかはそうあちこちにあるわけでもないし。
おそらくは右側のカンバンもかつては「こども110番の家」だったんではないかと思われるでありますね。どうやら赤文字で書いてあったので「こども」が消えてしまっているようなんでした。
でもホントは「こども」じゃないのかもしれないでありますね。
相手組織と悶着を起こして追われるチンピラが逃げ込む「ヤ○ザ110番の家」とか。
タレントが自分では解決できないトラブルに見舞われたときに何とかしてくれる「芸能人110番の家」とか。
警官が何か不祥事を起こしたときに揉み消してくれる「警察110番の家」とか。
単に「110番」というアダ名の人がここに住んでいるだけなのかもしれませんが。
新潟市中央区。
こちらは
「この道行き止まり 通り抜けできません」
とのことなんでした。
まぁ特におかしなことはないわけでありますけれども,「行き止まり」の文字の色が「行き」と「止まり」で別になっているのがちょっと気になってしまうわけでした。
通常は意味のかたまりで色を分けるような気がするわけであります。
「行き」と「止まり」は別のかたまりとして考えるべきなんでありましょうか。
すると,この文章は
「この道行き」「止まり 通り抜け」「できません」
となるわけでありますね。
「道行き」というのはちょっとブンガク的な言い方でありますけれども,まぁ「この先の道は」という風に考えれば
「この先の道は止まることも通り抜けることもできません」
ということでありましょうか。
止まることも通り抜けることもできないというのは,考えてみると恐ろしいでありますね。
一歩踏み込んでしまったら最後,止まれないのでずっと動きつづけるしかない。そして通り抜けることができないので,一生そこで動きつづけないといけないわけであります。
道の構造がどうなっているのかよくわからないですけれども,サーキットのように円形の道があって,そこに入ってしまったらもう止まれない。一瞬でも止まったら命が無いような空間になっているんでありましょうか。
まぁ,人の一生というのも「止まれない抜けられない」なのかもしれないわけで,このカンバンは人生のみちしるべなのかもしれないんでした。
新潟市中央区。
こちらは
「貸車庫・青空」
ということで,車庫と青空を貸してくれるらしいんでした。
まぁもちろん,駐車スペースとして「屋根付きの車庫」と「屋根の無い青空駐車スペース」を貸しているんだと思われるわけでありますけれども,もしホントに「青空」を貸してくれるんだとしたら壮大なスケールであるなぁ,と思ってしまうんでした。
ここのオーナーは空にも権利を持っているんでありましょうか。土地をもっていれば空中権というのもあるのかもしれないですけれども,それを貸すことができるのかどうか。
しかも「青空」でなければいけないわけで,曇ってたり雨が降ってたりすると借り主から苦情がきそうであります。
なにか法力のようなもので,その土地の上空だけ雲を排除できたりするんでありましょうか。上空の分厚い雲が,駐車場の形だけ穴があいてそこだけ青空が見えているというのは,オモシロい光景であります。
あるいは駐車場だけでなく,もうとにかく依頼があれば青空にしてあげます,青空貸します,という天候を自在にあやつれる人なんでありましょうか。
どうしても晴れて欲しい日がある人は,一度お願いしてみるといいかもしれないんでした。
でも,青空を「貸し」ているということはいつか返さなければいけないわけで,青空を借りたのと同じ時間だけ土砂降りの時間を過ごさないといけないのかもしれないでありますね。
三条市。