鼻物件
耳鼻科のカンバンであって,ちょっと古くて一部はげかかってはいますけれども,おかしなところというのはまったく無いカンバンなんでした。
マスコットキャラクターは象のようであります。
なるほど象というのは耳と鼻が大きく強調されている生物であって,耳鼻科のマスコットとしてはうってつけの動物なのであるなぁと,思ったというだけなんでした。
統計をとったことはありませんけれども,象をマスコットとする耳鼻科というのは相当数あるんではないかと思われるんでした。そうでもないのか?
ただ,このカンバンではちょっと「のど」の肩身が狭そうでありますね。象とのどはあんまり関係なさそうだし,「耳鼻科」という文字にものどは含まれてないし。まぁ,もちろん耳鼻科でのども診てもらえるというのは暗黙の了解事項ではありますけれども。
こちらは,神社のこま犬であります。
なんの変哲もなさそうでありますけれども,よく見ると鼻の部分が欠けているんでした。
そして,さらによく見ると足元,玉の下にその鼻の部分が置いてあるんでした。
なんらかの原因で鼻部分が落ちてしまって,修復もできないのでとりあえず置いてあるということなんでしょうけれども,何がどうなるとこうなってしまうんでありましょうか。
他の部分が壊れているようでもなく,鼻部分だけがスッパリと落ちているわけで,誰かが斬鉄剣の試し切りでもしたんでありましょうか。
あるいはこのこま犬,鼻が落ちるような病気でもしてしまったんでありましょうか。最近はあんまりそういう病気で鼻が落ちるということも聞きませんけれども。
はたまた,もともとこま犬というのは鼻を取り外して遠隔地のにおいをかぐことができるという特殊能力を持っているもので,それを忠実に再現していたりするんでありましょうか。ないか,そんな能力。
まぁ壊れてしまったものはしょうがないので,修復の見込みがたたないんであればそれを逆手にとって「鼻おちこま犬」に何かご利益のありそうな理由をつけて宣伝すると参拝客も増えるかもしれないでありますね。
「鼻無し,落ちている」から「話にオチがつく」ということで,全国の落語家さんの聖地になったり…しないか。
オマケ。こちらは焼肉屋さんであります。
少し気になるのは,上に出ている3本の管でありますね。
なんだかちょっとカッコいい感じもするところでありますけれども,排気筒なんでありましょうか。
すると,営業時間中はここから焼肉のにおいがこれでもかというくらいに放出されているんでありましょうか。
それは,肉好きな人間にとってはたまらないところでありますね。キライな人間にはもっとたまらないかもしれませんが。
先のこま犬のように,必要な場合には鼻を取り外してカバンの中にしまうことでもできれば,肉の誘惑や不快なにおいから逃れられるかもしれないでありますね。
そのうち進化した人間は鼻の取り外しができるようになったりするでありましょうか。ならんか。
まぁ,このところ焼肉屋さんはちょっとタイヘンかもしれませんけれどもがんばってもらいたいものであります。お。時事ネタだ。
※何年か後に読む方へ。この物件は平成23年ゴールデンウィークころのものであります。ユッケ,生食とかで検索すると当時の出来事がでてくるかもしれません。
「象耳鼻科」は新潟市東区・河渡本町あたり。
「鼻こま犬」は村上市・瀬波浜町あたり。
「焼き肉砲」は新潟市中央区・米山1あたり。