設計物件
今回は地味目にブロック系の物件であります。ブロックというのはうちのようなサイトだとなかなか単独で物件にはしにくいし話も広がりにくいので登場は多くないですけれども，やはり路上観察の基本となるものであるので大切にしたいところなんでした。
ということで最初の物件。
手前の平らな部分は道路に面した貸し駐車場になっているんでした。その駐車場の隣に家があるわけでありますけれども，門柱のようなもののある部分を駐車場の低いブロック塀がふさいでしまっているんでした。
まぁ，このお宅の主要出入り口は別のところにあるようで，こちらは通常使わない部分ではあるようなんですが。ブロック塀もその気になればまたいで行けないこともない高さではあるようなんですが。
だとしても，ちょっと無情な感じのするブロック塀でありますね。無情駐車場。
もちろん，このような形態になったからには合意の上で設計されているんでしょうけれども。あるいはこのお宅の人が駐車場のオーナー自身であるというのも十分考えられるところではあります。運転操作をあやまって家のほうに突っ込んできた場合のことを考えると，多少外へ出にくくても塀がある方が安心なのかもしれないし。
その辺の事情はわかりませんけれども，ハタから見るとこのお宅の人は駐車場の人にイジメられているかのように思われてしまいそうなんでした。
こちらは，比較的よく見られるものではあるし物件というほどのものではないんですが。
ただ，なんとなくこの一列だけ狭くなっているブロックを見ると「ああ。右と左からブロックを積んでいったら最後の部分の寸法が合わなくなってしまったんだろうか？」などと思ってしまうんでした。
まぁおそらく実際にはキチンと計算して設計して基礎を固めて始めるんだろうから，最初からこうなるべきものだったんでしょうけれども。土地の大きさがブロックの規格で左右されてしまうということもないんだろうし。
ただ，ハタから見るとやはりちょっと残念感を感じてしまうんでありますね。何かの事情があってこういう部分ができるのはしょうがないんだとしても，もうちょっと目立たないところにすることは出来なかったんであろうかとか思ってしまうわけでした。
あるいは，これは実は高級技法であって，あえて目立つ場所に作っておくものだったりするんでありましょうか。
こちらは，小さな窓の下のほうに目をやると，一段だけの階段があるんでした。これを階段といっていいのかどうかはわかりませんけれども。
おそらくここにはかつて勝手口（シャレでなく）かなにかがあって，それに付属して上がり口に段があったのだけれども，なんらかの事情で出入り口をつぶしてしまったんではないかと思われるでありますね。
それとも，もともとこういう設計なんでありましょうか。
部屋の主は婚活中の女性であって，条件の中でも身長を重視しているのかもしれない。そしてこの段に乗ったときにちょうど窓から顔がのぞくような男性を部屋の中でじっと待ち続けていたりするのかもしれないでありますね。
だとしたら，条件に合う男の人は早く部屋をのぞいてあげてもらいたいものであります。
まぁ，他人の部屋の窓を勝手にのぞくような相手でいいのかどうかという問題はありますけれども，身長がすべてであるということであれば大丈夫なのかもしれないんでした。
こちらは，広い貸し駐車場のようであります。バック駐車の際に行き過ぎてしまわないように車止めが設置されているようなんでした。それ自体はよくあるものであります。
ただ，ここの場合はその車止めが２列になっていて，うしろの車止めは不要なんではないかと思われるんでした。これが互い違いになっているんであれば，最初の車止めをすり抜けてしまった場合のセーフティーということも考えられるわけですけれども，こちらは完全に平行になっているんでした。
これと類似の物件はだいぶ前にもあったような気がしますけれども，今回の物件はそれよりも大規模であります。
作成過程もちょっとナゾであります。最初にうしろがわの車止めを作ったけれども，長さが足りず金網にぶつかる車があったので前の車止めを作った…というのがおそらく普通の考え方でありますけれども，見た感じでは同じ時期に作られているっぽいんでありますね。
やはり何らかの，ハタからはわからない設計事情があったりするんでありましょうか。
ひょっとすると，大規模であるというのがポイントかもしれないでありますね。この駐車場を上空から見ると，この車止めがモールス信号的な暗号になっているのかもしれない。宇宙人がそれを見て地球侵略の機会をうかがっていたりするのかも…しれなくないか。
「無情駐車」は新潟市東区・山木戸１あたり。
「高級技法」は新潟市東区・紫竹７あたり。
「婚活の窓」は新潟市中央区・稲荷町あたり。
「モールス」は新潟市中央区・鐙西２あたり。