お水物件



 お水物件と言っても,夜の街を支配する綺麗なお姉さま方が出てくるわけではないんでした。そういった物件を期待して来ていただいた方には申し訳ない限りであります。

 そんなわけで上の物件。
 これはもちろん送水口であります。ちょっといい感じに古びてはおりますけれども,まぁ普通の送水口であるんでした。

 そして下のほうには,ハンドルが外されていますけれども普通の蛇口がついているんでした。
 これも別におかしなことではないわけでありますけれども,中の配管(というのか?)が間違っていたりするとタイヘンだろうなぁ,などと妄想してしまうわけでした。

 火事のときに消防隊がホースを接続して消火しようとしたら,チョロチョロとしか水が出てこなかったり。
 逆にちょっと水を飲もうと思って蛇口のハンドルを回したら,ズドドドドと水が出てきて吹っ飛ばされたり。 まぁ,そんなことはないんでしょうけれども。

 形状的には,送水口の丸ふたつは女性の胸を思わせ,蛇口は男性の突起を想起させるところであります。雌雄同体,シーメール的なものをちょっと思い浮かべてしまうところでありますね。浮かべませんか。そうですか。


 ちょっと引くと,下には蛇口に対応した洗い場的な部分があるんでした。
 その部分を口と見ると「ビックリしたなぁ。もう」というような感じの顔になっているんでした。


 こちらは,川沿いの公園的な場所に設置された水道蛇口なんでした。
 まぁ,これも別におかしくはないわけでありますけれども,この上のほうのハンドルはどういう働きをするんであろうかと思ったわけでした。水道業界の人には常識的なことなんでしょうけれども。

 水道の元栓的なものかなぁと思ったりするわけですけれども,そういうのは蓋付きで地面にあったりするのが多いんではあるまいかと思ったりもするんでした。

 あるいは上のハンドルを回すと,水ではなくてジュースとかうどんのだし汁とか違うものが出てきたりするんでありましょうか。
 あるいは上のハンドルを回すと,ものすごい水圧で水がでてきたりするんでありましょうか。
 あるいは上のハンドルは絶対に回すことができなくて,これを回すことができた者は勇者として崇め奉られたりするんでありましょうか。

 まぁ回してみればわかるのかもしれませんけれども,ヘタに回すことが出来たりしたら勇者にされてドラゴンと戦うハメになるかもしれないので,回さなくてよかったのかもしれないんでした。


 オマケ。
 水とは関係ないですけれども,ボーッとしながらストローでジュースでも飲んでる顔のように見えるんでした。
 目,鼻,ストローをくわえた口はもちろん,ストローを吸っている頬のへこみも見えているあたりがポイントでありますね。


 オマケ2。
 これは消防船でありましょうか。物件でもなんでもないですけれども,なんだかカッコイイと思ってしまったわけでした。

 私は幼稚園くらいのころに車や船や飛行機の絵を描かされると必ずバズーカ砲やら電気ノコギリやらドリルやらを搭載したものを描いていたようで,そういった「カッコイイ乗り物」にあこがれていたようなんでした。
 だから,そういう「子どもが描いたような船」が実際にあると,ワクワクしてしまうわけでした。
 これはバズーカ砲ではないだろうし,さすがに電気ノコギリとかドリルとかはこの船から出てきそうにないですけれども。

「シーメール」は新潟市中央区・本町通6あたり。
「二段ハンドル」は新潟市中央区・幸西3あたり。
「ストロー」は新潟市中央区の…あれ,どこだっけ。営所通あたりだったか…?
「カッコイイ」は新潟市中央区・信濃川左岸あたり。まぁ,動くものだし。