蔵出し物件5


 さて。蔵出し物件であります。このページで通常の物件となる写真は実際に撮った写真のごく一部であって,ほとんどがいわゆるボツになるわけでありますね。まぁボツというか,タイミングの悪かった写真が多数あるわけです。そういう写真をリサイクルしようという,まぁ小ネタと同じようなものだけどもさらにちょっと古い写真を引きずり出そうという企画(というほどのもんでもない)であります。

 という蔵出し物件のその5。こういう小ネタとか蔵出しなんかが増えるときはちょっとイロイロとあるのだろうなぁと思って温かい眼で見てあげるのがよろしいでしょう。
 とはいえ,蔵出しはおよそ2年ぶり。前にもこんなこと書いたけど,やっぱり2年周期なのか? 今回は08年6〜9月頃のデジカメ写真であります。



「近所の迷惑になる行為は止めましょう。午後十時過ぎの騒音は迷惑になります。」
とのことなんでした。

 まぁ,それほどおかしなことが書かれているわけではないんですが。
 ただ,重箱の隅のほうをチクチクするならば,「午後十時過ぎの騒音は迷惑にな」るというあたりがどうなんだろうと思ってしまうんでした。

 確かに午後十時過ぎの騒音は迷惑でしょうけれども,午後十時を過ぎなければ迷惑でないのかと,いうことでありますね。もう「騒音」というだけでそれは迷惑の対象であるわけで,午後十時を過ぎているかどうかというのは関係ないような気がするわけでした。

 あるいは,この「騒音」は午後十時前までは「素晴らしい音」だったりするんでありましょうか
 たとえば高名なオペラ歌手がその辺で練習しているのかもしれない。その歌声は素晴らしいんだけれども,さすがに午後十時を過ぎて就寝しようというときにまで聞いていたくない,というようなことだったりするんでありましょうか。

 新潟市中央区。




 こちらは,川につながれた舟。と,そこへ降りるための階段であります。
 これも特におかしな風景ではないんでした。

 ただ,この階段の上のほうが気になってしまったんでした。
 下のほうはなだらかでありますけれども,上のほうの3段はおそろしく急であります。
 階段が急であるかどうかというのは,一段の高さと踏みしろの比によって決まってくると思われますけれども,踏みしろが極端に小さいんでした。

 私も対岸へ渡って近くで見てみましたけれども,もう足の指がかかるかかからないかくらいの幅しかないんでありますね。
 足の指の力だけで階段を昇ろうとすると相当な力とバランス感覚が必要そうであります。

 実際にはこの段には足などかけずにピョンと飛び上がるのかもしれないですけれども,それならこの段は必要ないわけで,なにか有効な利用方法があるんでありましょうか。それともやはり船乗りというのは強靭なつま先を持っているものなんでありましょうか。

 新潟市北区。




 見てのとおり,駐車場のカンバンであります。
 久しぶりにこの写真を見たとき,私自身「? これ,何がオモシロくて撮ったんだっけ」と思ったんでした。
 で,よくよく考えてみると,この消えている電話番号,私が加工したんではなくて実物がこのように消されているんでした。

 通常,サイトに写真を掲載する場合,イタズラなんかがあると悪いので電話番号に関してはモザイクをかけたり塗りつぶしたりしているわけですけれども,そんな感じで実物が塗りつぶされているというのがオモシロかったんでありますね。
 しかも最初の「2」だけは残してあるあたり,画像にモザイクをかける場合にもやりそうなことであります。

 しかし,電話番号だけを塗りつぶすというのは何か理由があったんでありましょうか。駐車場名は変わっていないから,オーナーも変わってはいないんだろうし。
 もう駐車場には空きがなくて,連絡されても迷惑だということだったりするんでありましょうか。

 新潟市中央区。




 こちらはおそらく飲食店関係のカンバンで,
「おかげさまで24周年 メニューアルにてお待ち申し上げます。 弁慶」
とのことなんでした。

 ここはやはり「メニューアル」でありましょうか。メニューアルとはなんぞや。と思ってしまうところであります。いや私がそう思うだけで,ごく一般的な言葉だったりするのかもしれませんが。

「ニューアル」とくれば普通は「リニューアル」でありますけれども,「メニューアル」というからには「メニューをリニューアル」という意味だったりするのかもしれないでありますね。
 なんとなく,それっぽい感じではあります。飲食店業界では普通の言葉なんでありましょうか。

 あるいは,これは単なるカンバンではなくて伝言版なのかもしれないでありますね。書いたのはもちろん「弁慶」であります。弁慶さんが,「メニューアル」という場所で待っているのかもしれない。
 しかも,待ちぼうけを食らいつづけて24年。皮肉をこめて「おかげさまで」と言っているのかもしれないでした。

 でも,これが本当のあの牛若丸と戦った弁慶であれば,24年どころの話じゃないでありますね。この「24」というのは実は「2千」だったりするんでありましょうか。おかげさまで2000周年。2千年待ちぼうけ。
 いや,弁慶ってそこまで前の人じゃなかったような気もしますが。

 この写真を撮ってから2年経っていますけれども,まだこのカンバンはあるんでありましょうか。そして26周年になっていたりするんでありましょうか。見に行ってみたいところであります。

 新潟市西区。