小ネタ物件89
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
まぁ,うちの物件はみんな小ネタなのだけども。
見てビックリなんていう物件は皆無といってもよいくらいであるよなぁ。
ちょっと良さげな車が停まっているだけの普通の駐車場であったので通り過ぎようとしたら,黄色いカンバンが目にはいったんでした。それがこちら。
「まるい駐車場」であります。
最初の写真のとおり,駐車場の形は決して丸くはないように思えるわけで,カンバンにイツワリ有りなんではあるまいかと思ってしまうわけでした。
中にはこのカンバンを見て「ああ。丸い駐車場なんて,かわいくてステキ。ぜひ停めてみたいわ」とウットリした表情でやってくる人もいるかもしれないのに。いないか。
まぁ東京駅の近くにも,丸くないのに丸ビルと名乗っている大きな建物もあるということなので,それに比べればかわいいものなのかもしれませんが。
ということではもちろんなく,実は「まるい」というお店だか会社だかの駐車場のようなんでした。いや言われなくてもおわかりでしょうけれども。
おそらくは社長さんあたりの名字がまるいさんなんでしょうけれども,豆腐屋さんとかあんまり丸くないものを扱ってるお店だといいなぁと思ったり…あんまりしないか。
三条市。
こちらは工事に伴う交通規制のカンバンであります。
私は日曜日なんかに街を歩くことが多いので,私が歩いているときは工事もお休みで規制は解除されていることが多いんでありますね。
で,工事の人としてはそのときカンバンをいちいち撤去するんでは面倒なので,「解除中」のプレートを貼ってすませるというのが最近の風潮のようなんでした。
ただ,その貼り方にちょっと注意しないと,上の写真のように微妙に意味が通ってしまったりすることがあったりするわけでした。
おそらくもともとは「大型車中型車 迂回願います」だったんであろうと思われますけれども,プレートをこの位置に貼ったことによって
「大解除中型車 迂回願います」
と読めてしまうんでありますね。
その結果
「大型車については規制解除しているけれども中型車だけは迂回してください」とか
「現在,通常の解除以上の解除であるところの『大解除』をしているけれども,中型車は迂回してください」とか
「『大』を解除している中型車は迂回してください」とか
言っているように読み取れてしまうんでした。
「大解除」とか「大を解除している中型車」ってなんだかよくわかりませんけれども。
なんにせよ,中型車にとっては災難な話のようであります。中型車ってどういう区分の車であったか今ひとつ憶えてませんけれども。今免許とろうとしたら落ちるか?
新発田市。
こちらはフェイスハンティングというやつで,街の中に顔を見出すというものでありますけれども,手前の土地が整理されることによって現れた「顔」のようなんでした。
瞳が猫のように細く,斜めの線が眉と口のように見えていて,片目で不敵にニヤリと笑っているかのようなんでした。
「フフ。ようやくオレの出番が来たぜ」的な表情であります。
まぁ,工事の計画いかんによってはせっかく出たのにすぐ消えていく運命だったりするのかもしれませんが。
新潟市中央区。
こちらは「はりきゅう」を使って治療してくれるところらしいんでした。
どうやら予約制のようでありますけれども,急患は随時治療してくれるようなんでした。
いやまぁ,まったくおかしなところのないごく普通のことが書いてあるカンバンであります。
ただ,私はこれまで「はり」やら「きゅう」やらというのをしてもらったことがないので,「急患」というのがどういう場合に発生するんであろうかなどと考えてしまうんでした。
イメージとして「はりきゅう」の治療というのはゆったりと長期的に治療していくような感じがあるので。
でも,ぎっくり腰とかそういう突然の痛みを緩和するのは整形外科なんかよりも「はりきゅう」の方がよかったりするんでありましょうか。
あるいは,実は「はりきゅう」というのはあらゆる治療が可能であって,ピストルで撃たれて瀕死のときにハリをうってもらうと,みるみる傷がふさがっていったりするんでありましょうか。しないか。
それとも,もっとメンタルな部分かもしれないでありますね。
ニートの息子が家庭内で暴力をふるいはじめて手におえなくなったら,ここに連れてきて「おきゅう」をすえてもらったりすると翌日から働き出したりするんでありましょうか。
いや治療を受けたことがないからこんな妄想をしてしまうわけであって,一度「はりきゅう」とかやってみたいなぁなどと思ってはいるんですが。
新潟市西区。