小ネタ物件87
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
このところ小ネタばかりであるなぁ。こういうときは「ああ。最近あんまり余裕がなかったのだな」と思ってあげるのがよろしいでしょう。
小ネタは脈絡がない分ちょっとラクなのだけれども,後になって「ああ。違う物件にすればよかった」と思ってしまうこともあるのだよな。
ポイ捨て禁止のカンバンであります。
「まちをきれいに やめよう 空きカン タバコの ポイ捨て」ということで,このカンバンでは空きカンとタバコをポイ捨て禁止の対象としているようなんでした。
そして下のほうにはちょっと暗い顔をした犬とネコが。
おそらくは街を汚すポイ捨てを愁えているんではあるまいかと思われるわけですけれども,地域や状況によっては犬やネコこそが街を汚す原因とされる場合もあるわけで,「キミらはそんな他人事のような顔をしていていいのか?」などと思ってしまうわけでした。
あるいは,別のことを愁えているのかもしれないでありますね。
このカンバンは空きカンとタバコのポイ捨てを禁じているけれども犬やネコのポイ捨ては禁止していないわけで,実はこの犬ネコは捨てられて悲しいという表情だったりするのかもしれないんでした。
新潟市東区。
新潟市中心部に「はんが通り」という道があって,そこでは子どもの版画作品が街灯の柱に飾られていたりするんでした。
作品にはテーマがあるようで,「りょうかんさまと何をして遊びたいか」ということらしいんでした。
やはり良寛さんという昔の人が相手なので「りょうかんさまとお手玉」とか「りょうかんさまとかくれんぼ」とか「りょうかんさまとけん玉」とかいう作品が多い中,「りょうかんさまとサッカー」というのはやはり目を引くんでした。
んー。枠にとらわれない,柔軟な発想であります。我々はつい「年寄りにサッカーやらすのはどうか」と思ってしまいますけれども,良寛さんとて生まれたときから年寄りだったわけではなく若いころもあったわけで,「良寛といえば年寄り」という固まった発想を打ち崩してくれるわけでした。
いやまぁ,単にこの子がサッカー好きだというだけなんでしょうけれども。
他には「りょうかんさまとバスケ」というのもあって,確かに良寛さんのダンクシュートとか見てみたいような気もしないではないんでした。
新潟市中央区。
こちらはまぁ,特におかしなところもない,「にわ山」さんの立体文字カンバンであります。2階の窓の下に掲げられているものなんでした。
おかしくはないんですけれども,ちょっと気にかかったのが「山」の字の右端がちょっとめくれたみたいになっているところなんでした。
どうやるとここがめくれるのか。
これは家の誰かが夜遊びのため2階の窓からこっそり降りようとして,足をかけたのかもしれないでありますね。ところが文字の強度はそれほど高くなく,簡単に曲ってしまったのかもしれない。
あせったでありましょうね。夜中に「うわわわわわわ」という声が町内に響き渡ったりしたのかと思うと,ちょっと笑ってしまうんでした。
もちろんこれは勝手な妄想であってホントは別の理由があるんでしょうけれども。
新潟市南区。
こちらは車廃車専門店さんのカンバンでありますけれども,ちょっと気になるのが「廃車手数料有料!」というあたりなんでした。
そんな,びっくりマークをつけてまで「有料!」と言わんでも,と思ってしまうんでありますね。
隣の「引き取り 料!」というのも「ん? 何を言わんとしているのか?」と思ってしまうところであります。
おそらくはどちらもかつては「無料」であって「廃車手数料無料!」に「引き取り無料!」だったんではないかと思われるわけですけれども,不況のご時世では致し方ないところでありましょうか。
あえて有料を強調しているのだとすると,隅のほうに小〜さく「有料」とひっそり書いてある悪徳業者よりかなり良心的ではあります。
新潟市中央区。