チョー物件
いつ頃だったか,テレビの番組で「超カーブ」という路面表示のある道路が紹介されていたような気がしますけれども,こちらは「超あぶない交差点」らしいんでした。超カーブに触発されたりしたんでありましょうか。
件の「超カーブ」は正式な道路標示に「超」を使ったということで話題になっていたようでありますけれども,こちらの物件はどうみても正式なものではないようでありますね。
普通,そういったシロート手製のカンバンというのは素材が紙だったり板だったりするし,固定方法はヒモで電柱なんかにくくり付けられていたりするんでした。
しかし,この「超あぶない交差点」のカンバンの素材は,普通の道路標識と同じ物が使われているような感じなんでした。
固定場所はカーブミラーの細い支柱であるし,上の写真では写っていませんけれども,固定方法もキッチリしているんでした。
こちらも同じ交差点の別の角,正式な道路標識の支柱に据えられた「事故多発」のプレートであります。裏側の見えているプレートも同じく「事故多発」と書かれております。これを見ると,固定方法のキッチリさがわかっていただけるかと思うんでした。固定方法に関しては,プロの仕事っぽい感じであります。
これで文字がそれなりの書体でレタリングされていれば正式なプレートになりそうでありますけれども,いかんせんこの文字ではシロート作品にしか見えないでありますね。
あるいは,これはホントは正式なプレートなんだけれども,注意をひくためにあえてこういう文字にしているんでありましょうか。
はたまた,ホントはキチンとした書体を使うこともできるんだけれども,そうすると正式なプレートと同じになってしまうので,正式ではないというのを明示的にするためにあえて手書きにしているんでありましょうか。
もうひとつ,同じ交差点の別の角には「止まれ」の標識も設置されているんでした。
ホンモノの「止まれ」は赤い逆三角形でありますけれども,こちらはホームベース形であります。素材の板があまり幅がなかったので,三角形にすると小さくなってしまうということで妥協したんでありましょうか。
これも前後にキッチリと固定されております。
しかし,執拗でありますね。
住宅街の小さな交差点で確かに危険ではありますけれども,よくある感じの交差点であります。
プレート作者にここまでさせるようなどんな「超あぶない」ことが,ここであったんでありましょうか。
その先を歩いていくと「スクールゾーン」の,こちらは正式な標識が。
あの交差点で,通学の子どもがらみの「超あぶない」ことがあったのかもしれないでありますね。
その「超あぶない」ことというのは,標識に描かれているように「通学中のこどもを見つけては空手チョップをお見舞いする,ランドセルを背負った大きな人がいる」ということだったり…しないか。
今回の写真はすべて新発田市・住吉町3あたり。