出張物件04


「ご近所路上観察ファイル」ということで,基本的に近所:新潟県内の物件を取り上げているわけですけれども,時折何かの用事で県外へ行ったりすることもあるわけでした。
 そういった機会に見つけた物件を小ネタ的に紹介しようというのが,出張物件であります。

 名古屋出張編もとりあえず打ち止めであるかな。歩こうと思えばもっと歩けたのだけれどもなぁ。
 あんまり歩く時間を多くとらなかったのは,今思うとちょともったいなかったかな。



 私が名古屋で定宿にしていたホテルの朝食会場は2階にあって,窓からは外の様子を見ることが出来たんでした。そして,広い道路をはさんだ向かいの建物の2階は,大きな窓のある事務所のようになっていたんでした。

 私が朝食をとる時間になるとその事務所におじさんが出勤してきて,窓際で着替えを始めるんでした。毎度その着替えを目の端に見ながら朝食を食べていたわけでした。まぁ見なけりゃいいわけですけれども,なんとなく気になるんでありますね。これが若いおねえさんだったら食事どころじゃなかったかもしれませんが。

 物件はそれとほとんど関係ありませんけれども,その事務所わきにある駐車場奥にあった扉なんでした。
 大きく進入禁止のマークが描かれているわけですけれども,大きく矢印も描かれていて,入っていいやら悪いやらと思ってしまうんでした。

 まぁ,この手前までは入っていいけれどもこの先は入らないで,ということなんでしょうけれども。
 飲み会のあと男に部屋まで送らせておいて,「送ってくれてありがと。じゃ,さよなら」と言って部屋に入ることは拒否する女子のようであります。「あがって水一杯だけ飲ませてよ」とか言ってもダメなんでありましょうね。何を言っているのか。

 しかしこのマーク自体がちょっとアレな感じもするでありますね。画像を横にして見たりすると,丸の中に縦線があって太い矢印がそれに向かっているわけで,意識下に色んなことが浮かんでしまう図形になっていたりするかもしれないんでした。

 …さすがにそれは欲求が不満しているんでありましょうか。しかし,そんなことを想像してしまうというのも,進入禁止マークの中に
「こちらまでそうぞ」
と書いてあるからかもしれないんでした。こちらまで,というのはどのあたりまで想像すればよろしいのやら。




 こちらはゴミ置き場に貼りだされたカンバンであって,おそらくは捨てていいもの悪いものが○×で表示されているのだと思われるんでした。
 ただ,写真が色あせてしまっていて,何がよくて何が悪いのかがわからないんでした。捨てる側としては毎回ビクビクしながらゴミを捨てないといけないでありますね。

 捨てていいものを置くと,この○が光ってピンポンピンポンピンポーンと音が鳴るのかもしれない。捨てちゃいけないものだとブーッとブザーが鳴り,周りから煙が噴射されるのかもしれないんでした。
 ゴミ置き場によっては脇にオジサンが立っていて「ファイナルアンサー?」とか聞いてくるのかもしれないでありますね。古いか。




 こちらは,新聞の集配所だかなんだかに貼られたハリガミであります。
「ねとまりや ゴミのポイすてを しないでください」
とのことなんでした。

 割と大きな建物の広い空間で,そういうことに困っていたりするのかもしれないなぁと思われるような場所なんでした。
 しかし「ねとまり」と「ゴミのポイすて」が同じように行なわれる場所であるということは,ここでヘタに「ねとまり」をしてしまうと翌朝にはゴミまみれになっているのかもしれないんでありますね。
 まぁ「ねとまり」をしなければならない境遇の人にとっては,そんなことは何でもないことだったりするのかもしれませんけれども。

 あるいはこれは「ゴミのポイすて」のみを禁じているのかもしれないでありますね。
 つまりは「寝泊り」を禁じているんではなくて,ポイ捨て常習犯である「根戸マリヤ」さんへの個人的な呼びかけだったりするのかもしれないんでした。
 もしくはもっと親密で年配の人が「根登マリ」さんに対して「根登マリや…」と呼びかけているのかもしれないんでした。しれなくないか。



 今回の物件もすべて名古屋市。