キケン物件2
大人であればまたいで渡れそうな小さな堀でありますけれども,子どもが入り込んで遊んだりするとやはりちょっと危なそうでもあるんでした。
注意のカンバンも立っていて
「キケンです この堀(ホリ)にゴミ石などを投げ入れてあそばないで下さい」
とのことなんでした。
しかしこの文章からすると,危険なのはゴミや石を投げ入れることであって,入り込んで別の遊びをする分には差し支えないという風に受け取れるでありますね。
ゴミや石を投げ入れさえしなければ,泳いだり火遊びをしたり芸者遊びをしてもいいんでありましょうか。しないか。
実際のところは「キケンです」と「ゴミ石を投げ入れてあそばないで下さい」は別項目のような気がするでありますね。
「キケンだから立入らないで下さい」
とだけ書いておくと,
「入ってないもんねー。ゴミ投げてるだけだもんねー」
などと言ってくるお子さまあるいはヒマな大人がいたりするのかもしれない。
だから本来は
「キケンです 立入らないで下さい」
「迷惑です ゴミ石を投げ入れてあそばないで下さい」
の二本立てであるものを,まとめてしまっているんではあるまいかと思われるんでした。
いやでも本当に「ゴミ石を投げ入れること」が危険なのかもしれないでありますね。ゴミ石を投げ入れると,怪獣ゴミラが堀の中から現れて襲われたりするのかもしれない。手前に見えるタイヤは,それで破壊された車の一部だったりするのかもしれないんでした。
あるいは最近はもっと巧妙で,ゴミを投げ入れると堀の中からゴボゴボと女神が現れて
「あなたの落としたのはこの『金運のよくなる指輪』ですか。それともこの『幸運のツボ』ですか」
と聞いてくるのかもしれないでありますね。
そして正直にゴミを捨てたと答えたとしても指輪やツボを押しつけられ,ローンの申し込みをさせられてしまうかもしれないんでした。
それは確かにキケンであります。
毎度写真がヘタで申し訳ないところでありますけれども,こちらは工事現場のフェンスであります。新潟駅南口の再開発事業でここのところずっと工事しているところなんでした。
そのフェンスに写っているのは,新潟市のシンボルと言える萬代橋と,新潟県の鳥・トキなんでした。新潟駅に掲げられる被写体としては,やはりこうなるだろうなぁというセレクトでありますね。
ただ,この大きさはどうなのかと,思ってしまったりするわけでした。まぁこれがトキの大きさだと思う人もいないでしょうけれども,まるで萬代橋を襲う怪鳥・トキラのようであります。
いや実は我々が知らないだけで,トキというのは成長すると体長40メートルくらいになったりするのかもしれませんが。しれなくないか。
ゴジラとか,怪獣はだいたい上陸した土地の名所を破壊していくわけですけれども,新潟市だとやはり萬代橋になるんでありましょうか。それしか想像つかないでありますね。レインボータワーは壊し甲斐もないだろうし。日本海タワーは場所がわかるかどうか。
まぁ,怪獣があらかじめ壊す場所をリサーチしてくるんだとしたら,新潟は候補に入らないような気がしますけれども。
オマケ。
特に何がおかしいということもない「指矢印(とは言わんか?)」でありますけれども,ふと「この形やってみるか」と思って正確に形を再現しようとしてみたら,手がつりそうだったんでした。
いやそれだけなんですけれども。
この「注意」というのはカーブミラーに対するものではなく「この形を実際にやると手が痛くなってキケンなので注意いたしましょう」ということなのかもしれないと思ったわけでした。
しようとする人もあんまりいないかもしれませんが。
「キケン堀」は新潟市中央区・鐙西2あたり。
「キケン鳥」は新潟市中央区・天神1あたり。
「キケン指」は新潟市中央区・翁町2あたり。