根物件



 これは路上にあったわけではなく売店で販売中のものを購入もせずにこっそり撮ったものなので,一応番外編でありますけれども,まぁなんというか非常にVOW的な物件であります。

「トキ男根付」。おそらくは「トキ男」というキャラクターの「根付」だと思われるわけですけれども,それをくっつけて表記しているが故に,いったいどんなお土産品なのかと想像をたくましくするモノになってしまっているわけでした。

 私は購入していないので現品を詳しく見てはいませんけれども,このフィギュアにはソレが付いているんでありましょうか。それを期待してドキドキしながら買っていく好奇心旺盛な女子とかいないんでありましょうか。「根付」は知らないけど「男根」は知っているという人の方が多い気がするし。
 あるいは「北斗の拳」ファンが現物を見ずにこの表記だけを見て「あのトキ様のっ!?」とか思ったりしないんでありましょうか。

 しかしまぁ,国際保護鳥ニッポニアニッポン・朱鷺にもオスメスがあるわけだから,オスには男根というのがあるのかもしれないわけで,本当に男根の付いたトキのフィギュアなのかもしれませんけれども。
 むしろ,繁殖の願いを込めてあえてそういうモノを作っていたりするのかもしれないですけれども。

 実際の製品パッケージには「トキ男根付」という表記はなく,「トキ男」と大きく書いてあるだけなので,「トキ男根付」というのは売店独自の値札プレート用表記のようでありますね。
 両隣には「笹男子根付」とか「米姫 根付」というのもあるので,やはり残念ながら「トキ 男根付」ではなさそうであります。

 それにしても,売店の人も気づかなかったんでありましょうか。そんな言葉知らないという,清純派集団なんでありましょうか。
 そして客も気づいていないんでありましょうか。新潟みやげとしてこれを買おうと思う人もそれほどいないかもしれませんけれども。

 しかし,各地には「○×男」なんていうキャラクターはたくさんいそうな気がするわけで,全国にはまだまだ「○×男根付」というオミヤゲがたくさんあるような気もするわけでした。


 こちらは路傍の樹木であります。この一本だけ根元部分でバッサリと切断されてしまっているんでした。
 隣の木は残されていてこれだけが切られているのは,おそらく歩道側に伸びていってしまったからだと思われますけれども,なんだかちょっと痛そうに感じてしまうでありますね。それは,真ん中に穴が開いていて叫んでいるように見えてしまうからでありましょうか。

 それとも,これに痛さを感じてしまうのは特定の男性特有のものでありましょうか。この筋の入り加減とか角度なんかがちょっと痛さを増幅しているような気がするわけですけれども,気のせいでありましょうか。

 いやこれは純粋に普通の「木の根」に関する物件なわけですが,最初の物件があるとそんな風に見えてしまったりするわけでした。

 …今年最後の物件がこの類でいいのか?


 ということで,最後さわやかに行こうということで,大根であります。大根がさわやかかどうかというのはよくわかりませんけれども。

 この周辺は大根の産地であって,歩くと色んなところに大根が落ちていたりするわけでした。そんな中でこの大根はなぜか木の股にひっかかっていて,なんだか面白く感じてしまったんでした。

 大根の形とあいまって,大根が木を登っているようであります。
「いつまでも根っこでいられるか。俺は上を目指すんだ」
と言いながら黙々と登り続ける姿は,すごい根性を持っているように見えるでありますね。
 大根だけに,大根性であります。…申し訳ない。

 それとは別に,大根がちょうど木の股についているところであったりするので,写真を180度回転すると別の見え方もしてしまうんでした。

 股の間で上を向く大きな根。であります。

 …さわやかに行こうと思ったのに,結局こうなるのか。
 なにはともあれ,平成20年も終わりであります。来年もよろしく。マタネ。

「男根付」は新潟市東区・松浜町あたり。
「叫び根」は新潟市中央区・女池上山2あたり。
「大根性」「股根」は新潟市西区・赤塚あたり。