小ネタ物件77


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 小ネタも77回目。77というと,パッと思いつくのが「カルメン'77」か。
 '77というともう30年以上前だというのがなんだかちょっとダメージを受けるけれども。



 駅前の通りを長く伸びる,歩道であります。「自歩道」というのは「自転車と歩行者が通るための道」ということであろうと思われるわけでありますけれども,本当にそうなのか。
「自動車」も「自」であるわけで,自動車がここを走ってもいいことになるまいか。などとヘソの曲がったことを考えてしまうんでした。

 あるいは「自動車」が「自ら動く車」という意味(なのか?)だとすれば「自歩道」は「自ら歩く道」ということであって,この道路には足が生えているんであろうか,という頭の曲がったことを考えてしまったりするんでした。「自転車」が「自ら転ぶ車」なのかどうかという問題もありますけれども。

 まぁ最初の考えどおり,ここは「自転車と歩行者が通る道」なんだとは思いますけれども,その場合も歩行者は「歩」と書かれた狭い白線の上しか歩けなかったりするんであろうか,だとするとすれ違うときに大変じゃないだろうか,などと思ったりしてしまうわけでした。思わないか。

 五泉市。




 横断歩道脇の電柱には横断旗というのが設置されていたりするわけでした。
 その横断旗を使って道路を横断するのは小学1年生にほぼ限定されてしまっていて,2年生ともなるともう使わないような気もするんでした。そして,使う人の無い横断旗は横断旗入れからだんだん無くなっていってしまうんでした。旗の無い横断旗入れはなにか物悲しい感じのするものであります。

 物悲しいからなのかどうなのか,物件の横断旗入れには傘がさし入れてあるんでした。
 誰かが落し物の傘を入れたりしたのか。天気がよくなって傘を持っているのが面倒になったのか。それとも単なるイタズラか。

 あるいは,この地区では横断旗として傘を使用しているのかもしれないでありますね。道路横断の際には傘をさすと。確かに,その方が目立って安全にはいいかもしれないんでした。
 突然雨が降ったりすると,この横断傘はすぐに無くなってしまうかもしれないですけれども。

 新潟市中央区。




 学校入口付近に立てられたカンバンであります。
「犬を校地内に入れないで下さい」
ということで,特におかしなことは書かれていないわけでした。犬が入ってくると犬糞兵器を落としていく可能性があって,グラウンドにそれが落ちていてサッカーの授業中に思いっきりシュートしてしまうとゴールキーパーが大変なことになりそうであるし。そういうことでもないのか?

 それはともかく,気になるのは犬のシルエットの上半分がスッパリと切れていることでありますね。これは「もし校地内に入れたら,犬はこうなるぞ」というオドシだったりするんでありましょうか。
 生徒会,おそるべしであります。

 いや,この中学校前は自転車通勤時に毎日通りますけれども,とてもいいお子さんたちばかりの学校であって,素晴らしい学校であります。多分。
 道の真ん中をだらだら歩いている生徒がたまにいて自転車のジャマだというあたりをのぞけば。

 新潟市中央区。




 こちらは,地域の防犯に関する立てカンバンであります。
「地域の目 犯罪行い ゆるさない」
とのことなんでした。

 この「行」という漢字には小さく「こう」とルビがうってあり,「地域の目が犯罪行為を許さない」のであることがわかるんでした。

 しかし,そのルビがないと「行い」が「おこない」と読めてしまって,「地域の目が,ノゾキ等の犯罪をおこなっている。私はそれを許すことが出来ない」という地域内部告発のカンバンなのかと思ってしまったりするんでした。思わないか。

 やはりまだ小学生には「行為」という漢字は書けないんでありますね。
 かと言って「行為」を全部ひらがなで「犯罪こうい」としてしまうと,近くの学校の校医さんが犯罪を犯しているかのような「犯罪校医」に思えてしまったり,醜悪な衣装に着替える「犯罪更衣」に思えてしまったりするかもしれませんが。思わないか。

 新潟市中央区。