小ネタ物件74


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 2週連続の小ネタ。夏の小ネタスペシャルということで。
 まぁテレビ番組なんかでも,この季節はスペシャルとか総集編なんていうちょっと抜いたのが多かったりすることだし。そうでもないか?



 倉庫だか工場だかの壁面にある,雨どいであります。途中でぶっつりと切れて,さらに上のほうは斜めに傾いでしまっているんでした。
 雨どいは,普通の住居でも壊れたのがそのままということが多いですけれども,工場倉庫なんかだとより無頓着になってしまうかもしれないんでした。

 しかし,この斜めは実はわざとであって,風流な仕掛けなのかもしれないでありますね。
 斜め部分には水がたまるようになっていて,ある水量になると垂直になって下の雨どいに落ちていく仕掛けなのかもしれない。その際にカコーンという音を出して,シシをオドシたりするのかもしれないんでした。

 あるいは,水飲み鳥というか平和鳥というか,そういったものなのかもしれないでありますね。
 今度雨の降った日にでも見に行くとその様子が見られるかもしれないんでした。いや行きませんが。

 新潟市西区。




 さる飲食店前の駐車場であります。
 なんだか,地底人というかカタツムリ星人というかが,地面から目玉だけ出して地上の様子をうかがっているような感じなんでした。

 この駐車場は道路から高くなっている割に車止めが貧弱なようで,ちょっと間違うと車が60センチばかり落下してしまう可能性があり,そのための目印としてこの目玉を設置しているようでありますね。「目印」に「目玉」というのも言いえて妙であります。

 してみると,これは地底人だかカタツムリ星人だかのアルバイトなんでありましょうか。地球を侵略するためにはお金が必要なことを悟り,一生懸命ためているのかもしれない。ご苦労様であります。
 でも相場を知らないカタツムリ星人が,時給200円くらいでこき使われていたりしないことを祈るばかりであります。

 新潟市中央区。




 こちらは,さるガソリンスタンドのカンバンであります。
「もぅお試しになりましたか? うちの洗車機はスポンジだよ! 100円〜700円までの6コース!…」 ということで,特にヘンなことが書いてあるわけではないんでした。

 ただ,最初にとりあえず敬語を使っておきながらすぐにタメぐちになるあたりが,昨今のマニュアル敬語(心のこもらない,そうしろと言われたから使うだけの敬語)を使う若者っぽくて面白いんでした。
 そう思うと,「もぅ」と「ぅ」だけが小さいというのもそれっぽい感じではあります。

 いやでも字の色が違うというのは,別の人がしゃべっているという設定なんでありましょうか。だとしても赤字の人も顔文字なんか使ってしまってるし。

「うちの洗車機はスポンジ」というのも,なんだか機械全体がスポンジで出来ているような感じでありますね。それはそれですごい技術かもしれませんが。

「100円〜700円までの6コース」というのも全然おかしくはないわけですけれども,100円単位でコースが分かれているとすると,何百円のコースが無いのかがちょっと気になるところではあります。単純に「7−1=6」と計算して6コースとしたわけでもないとは思いますが。
 まぁ,実際にここで洗車してみればいいわけですけれども。

 新潟市中央区。




 こちらは例によって犬糞カンバンであります。
 パターンとしては,犬が飼い主をいさめるという「理性犬パターン」とでも呼べるものでありましょうか。今私が作ったパターンでありますけれども。

 しかし,この絵はなかなかよろしいでありますね。犬のバストショットであって全身は見えないわけですけれども,上目づかいに飼い主を見て,地面におすわりの姿勢でいるらしいことがわかるんでした。

「後始末してくれるまでは動きませんよ」と,そのまま立ち去ろうとする飼い主をじっと見つめる感じ。声はシブそうでありますね。伊武雅刀氏あたりにお願いしたいところであります。

 フキダシのとぐろマークで,ちょっと重厚さが損なわれているような気がするのが惜しいところであります。でもこれを描かないと,何の後始末だかわからないという意見が出たりするんでありましょうか。誰が意見するのかわかりませんが。

 新潟市南区。