小ネタ物件73
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
小ネタももう73回。これだけやってると,もうここに書くことも無くなってくるな。物件のことよりもここに書くことの方に悩んでいるぞ。
道路わきに掲げられた,大きな交通安全カンバンであります。こういった大きなものは主にドライバーに向けて書かれていると思われるので,家族からの呼びかけの言葉が採用されているものが多いんでした。
上のカンバンも呼びかけでありますけれども,パッと見ると
「おとうさん気をつけてね! は控え目に」
と見えるんでした。
むぅ。これは「気をつけてね」という言葉はあまり言い過ぎると逆効果になりますよ,ということでありましょうか。確かに,あんまりしつこく言われると鬱陶しくなってくるかもしれませんが。
あるいは,「気をつけてね」と声をかけるとしても,あまり派手にするなということでありましょうか。確かに,鳴り物付きで「イエーイ!おとうさーん!気をつけてねーっ!いってらっしゃーい!愛してるわーっ!」ドンドンドンパフパフなんて見送りをされると,近所の手前恥ずかしくて運転に集中できず,事故を起してしまったりするかもしれませんが。
ということではもちろんなくて,よく見るとうっすらと見えていますけれどもこれは「スピードは控え目に」ということなんでした。
しかし褪色するにしても,「気をつけてね!」は見えるのに「スピード」は消えてしまうというのはどういうことでありましょうか。「色が落ちる」というのと「スピードを落とす」というのをかけている…わけでもなさそうでありますけれども。
新潟市西区。
マンションの壁面でありますけれども,真ん中あたりの窓の下に,足のような影が見えるんでした。
なんだか人が空中に浮いていて,その足首から下の影が壁面に映っているかのように感じられるんでした。窓と比べると,相当大きな人のようであります。
しかしこれはもちろん大きな人が浮いているわけではなくて,手前の信号機の影が映っているようなんでした。
それに気づいてしまうと,もうだんだん信号機にしか見えなくなってきてしまうわけですけれども,それでも信号機にしては妙に足っぽいんでありますね。
この窓の住人の方は,いつも足が自宅に侵入していることに気づいておられるんでありましょうか。
新潟市中央区。
例によって,ゴミ系カンバンであります。
まぁ,文言的にはさほど変わったこともないようで,ちょっと感情があらわになってるかな,という感じがするくらいなんでした。
ただ,感情的になっている割には左上の方の余白部分にうねうねとした装飾を施したりしていて,ちょっと余裕が感じられるんでありますね。怒っていても,飾ることは忘れない。
どんなに忙しいときにも午後のティータイムだけは欠かさない,イギリス紳士のような人が作者なんでありましょうか。
まぁ,紳士の方が「人の迷惑考えろ!」という言い方をするかどうかはわかりませんけれども。
私が最初にこのカンバンを見たときは車の運転中だったわけですけれども,最後の「ろ」が「わ」に見えてしまって,その後の運転中「考えわ!」とは何であろうかと考えていたのはヒミツであります。
新潟市西区。
こちらはごく普通の
「犬のフンは飼い主で処理して下さい。」
というカンバンなんでした。
ただ,普通こういったカンバンは支柱を立てて掲げられていたり壁面に貼り付けられたりしているものでありますけれども,地面に直置きされているのがなんだかオモシロかったんでした。
確かに,犬を連れた人の目線というのはだいたいは下向きであるので,このようにしておいた方が目に入りやすかったりするかもしれませんが。最近の犬というのは小型なのが多いし。
さらに,ホントにしてほしくないような場所はこのようにカンバンでふさいでしまえば,さすがにこの上でさせるツワモノもいないであろうし。
まぁ,カンバンというのは四六時中意見を述べつづけているわけで,時には疲れてしまうのかもしれないでありますね。夏は暑いし。それで,ときどきはこうして地面に横になって休んだりしているのかもしれない。
あなたの周囲のカンバンも,時折このように地面で休んでいるかもしれませんけれども,それに気づいたときは見て見ぬふりをしてあげるのがよろしいかもしれないんでした。
新潟市西区。