小ネタ物件70
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
もう小ネタも70回。古希であるなぁ。いや一年に一回のコーナーじゃないけれども。
しかし最近ちょっと思考が硬直ぎみであるな。
ちょっと見えにくい写真で申し訳ないところでありますけれども,白い柵の向こうに何だか丸い物体が,優雅な感じで椅子に座っていたわけなんでした。
写真を撮っているのは駅近くの駐輪場。そして柵の向こう側は,どうやら居酒屋の裏口側らしいんでした。
してみるとこの丸い物体は,造り酒屋の入口なんかに吊るしてある「杉玉」というやつのようであります。最近は造り酒屋だけでなく普通の酒屋さんとか居酒屋の入口にも吊るしてあったりするようですけれども。
「杉さま」ではなく「杉玉」であります。「杉さま」が入口に吊るされていて流し目を送っているというのはちょっと異様な光景だろうし。おばさま客は入ってくるかもしれませんが。入らないか。そしてもう古いか。
杉作が吊るされていたら鞍馬天狗が駆けつけそうであります。
杉田かおるが…もういいか。
それはともかく,この丸い物体が椅子に腰掛けているという感じは,なんだかユーモラスでありますね。実はこれは杉玉なんかではなく,生き物なんではあるまいか。藤子不二雄漫画に出てきそうであります。
脇に置いてある自転車も彼(なのか?)専用なのかもしれない。もしそうなら,乗っている姿を見てみたいものであります。
新潟市中央区。
これはまぁ,工事現場なんかでよく見かけられる移動式の簡易トイレであります。ありますけれども,なんだかちょっとセミというかバルタン星人っぽく見えてしまったんでした。
真ん中にコードが垂れ下がっているがゆえにそう見えてしまうわけで,それが無ければセミもしくはバルタンには見えない。それだけで見え方が変わってしまうというのは,なんだかちょっと不思議であります。
だいたいが,セミの顔なんかはまじまじと見たことがないし,バルタン星人には会ったこともないのにそのような連想をしてしまうというあたり,子どもの頃に植え付けられた記憶というのは大変なものであるなぁ,などと感じてしまうわけでした。
新潟市中央区。
いやこれはもうどう考えても「通りぬけ禁止」なわけであって,駐車場内を通り抜けることを禁止しているのだと思われるわけですけれども,そう思うのは日本人だからなんでした。
外国の人の場合は,見た文字をそのまま受け取らざるを得ないわけで,「通りぬい」とは何であろうかと思うかもしれないでありますね。
通り縫いというのはまつり縫いとか仮縫いとかと同じ裁縫用語であって,日本では駐車場で裁縫をする習慣があるのだと思ってしまうかもしれないんでした。
あるいは「通り塗り」という,道路をペイントする行為が日本では流行っていて禁止されるほどなのであると,母国に帰ってから報告するのかもしれないんでした。
新潟市中央区。
人の名前をネタにしてはいかんと,毎回自分に言い聞かせているわけですけれども,でもオモシロくなってしまうのはしょうがないよなぁ,と思ってしまう自分もいるわけでした。
そんなわけで,こちらのお宅では伊藤さんをはじめとする何人かが共同生活を送っているようでありますね。
伊藤さんの他には佐藤さんとか加藤さんとか江藤さんとか尾藤さんとか川藤さんとかがいるかもしれないんでした。いや,藤にこだわる必要はないんですけれども。
あるいは,全員が伊藤さんなのかもしれないでありますね。血のつながりなんかは全くないんだけれども,なぜか集まってしまった伊藤さんたち。
「伊藤さーん」と呼ぶと,全員が一斉に「はーい」と言ってこちらを向く20人くらいの伊藤さんたち。
そんな伊藤さんの楽園が,この「伊藤達の家」なのかもしれないんでした。楽園かどうかはわかりませんけれども。
新潟市中央区。