愛好物件


 当サイトは,昼休みに会社で閲覧する方が多いという統計が出ております(ウソですが)。
 今回の物件は,昼食(カレーなど)をとりながら読むと不快になる可能性もありますのでご注意ください。いやそれほどのものでもないかもしれませんが。

 …では,よろしいですか。


 いわく,
「告
 畑に犬の糞尿を
 サセルナ!!
 畑は犬のトイレで
 わナイゾ!!
 生野菜愛好者」

 とのことなんでした。

 一部カタカナが混じっていたり「は」と「わ」の誤用など,いわゆる「文章を書くことに不慣れな人が怒りにまかせて書きましたカンバン」のように見えるんでした。まぁ,あんまりいわゆられてはいないかもしれませんが。

 しかし,なんだかちょっと洗練されている感じを受けるんでありますね。洗練されているというか,あえてやっているんではないかという感じ。2ちゃんねらーなどが「スマソ」という書き方をするのと似たような感じを受けるんでした。

 それは,「地主」とか「管理者」ではなくて「生野菜愛好者」というウィット(なのか?)を含んだ署名になっているからかもしれないんでした。

 確かに,犬の糞尿のかかった生野菜というのは食べる気がしないでありますね。まぁ逆に「犬の糞尿つき野菜愛好者」という人もいて,「ああ。この塩加減が。ケモノ臭さが」とか言いながらバリバリ食べたりするのかもしれませんが。

 してみると「生野菜愛好者」というのは必ずしもこの土地の所有者,野菜生産者ではないかもしれないでありますね。いつもこの畑から野菜を失敬しているだけの人だったりするのかもしれない。そういう人の方が,より切実であるような気もするんでした。

 でも,そういう立場の人は他人の畑で「告」と大上段から言い放つことはできないかもしれませんけれども。
 あるいは,これも糞尿の話だけに「コク」というシャレなのかもしれませんが。


 こちらは,
「ペット類の排便,
 排糞は固くお断り
 いたします」

 とのことなんでした。

 やはりここで気になるのは,「排便」と「排糞」でありますね。両者に違いはあるのかどうか。まぁつまりはそのモノが「大」なのか「小」なのかということになるわけですけれども。

「糞」は「大」でありますね,一般的には。「便」は大小どちらもあるわけですけれども,「排便」という熟語になった場合にはやはり「大」であるような気がするんでした。
 少なくとも「小」に限定はされないわけで,それならば「糞」と「便」を併記する必要があるんであろうかと思われるんでした。

 これは私が無知なだけで,その筋の愛好者の方々には常識的な知識なのかもしれないでありますね。
 気象用語では,空から降ってくる氷粒の大きさが5ミリ以上であれば「雹(ひょう)」,未満であれば「霰(あられ)」というらしいですけれども,「その筋」では太さ3センチ以上を「便」,未満を「糞」と言ったりするんでありましょうか。

 あるいは,長さ20センチ以上が「便」で,未満が「糞」なのか。それとも固形が「糞」で液状が「便」か。はたまた色の黄色いのが「糞」で黒いのが「便」なのか。ひょっとして,なめてみて味の濃いのが以下自粛。

…まぁその辺は,愛好者の方がいらっしゃいましたら教えていただきたいものであります。いや別にとても知りたいわけでもないんですが。むしろ知りたくないような気もしますが。
 しかし,これからは横棒「‐(ハイフン)」を見るたびにそのことを考えてしまいそうであります。

「野菜愛好者」は新潟市東区・中山3あたり。
「ハイフン」は新潟市中央区・上所3あたり。