NOSE物件

NOSE物件



 毎度のことながら,他人の名前で面白がってはいけないと思ってはいるわけですけれども,それでもオモシロくなってしまうのはしょうがないんではあるまいかと,思ったりもしてしまうわけでした。
 いやホントに自分を慰め,いや自分を戒めてはいるのですけれども,おさえきれなかったりするんでありました。

 ということで,上の写真。おそらくは能勢さんだか野瀬さんだか能瀬さんあたりが営むところの靴屋さんであろうと思われるわけですけれども,それが平仮名で書かれていると,いつもの妄想が入り込む余地が出てきてしまうわけでした。

 つまりは,この「のせ」は「乗せ」なんではあるまいかと。
 通常,靴というのは人間の装いの中で一番下の部分に位置するものであるわけですけれども,あえてその位置を上にあげることによって新たなファッションの潮流を生み出そうというムーブメントとして「乗せ靴」というものが生まれたんではあるまいかと。そのように思ってしまうんでありました。


 …違うか。やっぱり。
 いやしかしファッションというのは一般庶民からはかけ離れた発想から出発するものらしいので,これが次のトレンドになるかもしれない。頂点を狙うデザイナーは,乗せ靴をチェックしておくように。

 というようなことを考えつつ同じお店の脇の方を見てみると,こちらにはこのように書かれているんでした。


「NOSE靴SHOP」であります。
 まぁ,我々日本人がこれを見た場合「ああ。さっきのカンバンと同じ『のせ靴店』と書かれているのだなぁ」と納得できるわけですけれども,外人さんがこれを見たときにはどのように思うであろうかと,考えてしまうんでした。

 ローマ字読みでなく英語として読むとするなら,NOSEは中学校1年生で習うように「鼻」であります。その次はなんだか複雑な漢字で読めないから飛ばされると思われ,その次にSHOPと書かれているわけでありますね。
 すると外人さんとしては「オー。ニホンデハNOSEヲウッテルデスカー。ヤバンデース」と,店頭に並んだ血のしたたるたくさんの鼻を想像して,卒倒してしまうかもしれないんでした。しないか。

 あるいは,これはやはり「NOSE靴」という,鼻に靴をはかせるという斬新なファッションなのかもしれないでありますね。


 …違うか。やっぱり。
 いやしかしファッションというのは一般庶民からはかけ離れた発想から出発するものらしいので,これが次のトレンドになるかもしれない。頂点を狙うデザイナーは,NOSE靴を…。もういいか。

「次期トレンド」は新潟市(亀田)・亀田本町1あたり。