小ネタ物件67

小ネタ物件67


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 んー。やっぱり長いなぁ。小ネタは2〜3行にまとめようと思って書き出すのだけれども,妄想が止まらないのであるな。



 某整形外科医院のカンバンであります。名前見えちゃってますけれども。
 この近辺ではよく見かけるカンバンなんでありますが,これを見ると思い起こしてしまうのはやはり「かい〜の」なんでした。間寛平師匠の名ギャグ。それでまぁ,そのたびに「んー。カユイのかなぁ」などと思ってしまうわけでした。

 しかし寛平師匠も通常は柱なんかを相手にやるわけで,人間相手にこの体勢をとるとなると,また別の情景を思い浮かべてしまうわけでした。
 腰を落としてお尻を突き出している人と,その後ろに立っている人。この二人はやはり○□×をしようとしているところなんでありましょうか。矢印を見ると,どうやら腰を落としている人の方が主導権を持っているようでありますね。

 まぁ,こんな体勢ばかりとって腰を痛めたりしないでいただきたいものであります。あ,それで整形外科のマークにしているのか?

 新潟市西区。
 ※「○□×」には「おんぶ」などの言葉を入れるとよろしいような気がします。伏字にすることもなかったかもしれないですけれども。




「誘惑に『NO』と言える強い意志」という,まぁ割とよく見かけるような気もするカンバンなんでした。
 確かに,日本語で誘われているにもかかわらず英語で「NO」と返事するというのは,けっこう強い意志が必要な気がするわけでした。そういうことではないですか。そうですか。

 それはそれとして,ここは神社の境内であります。誘惑したりされたりということが,カンバンを立てられるほど日常的なんでありましょうか。まぁ確かに,祭りの場というのは昔そういうことが行なわれる場所でもあったようではありますが。

 あるいは,男女的または犯罪的な誘惑ではなく,宗教的な誘惑なんでありましょうか。
「うちの教祖様,いいこと言うんですけどねぇ。3ヶ月だけでもどうですか?」とか
「今ならうちの教祖様の空中浮揚が見れますよ」とか
「今お友達5人と一緒に入信するとゴールド信徒になれるんですけどもねぇ」とか

 まぁ,そんな誘惑に乗る人もそんなに…いたりするから困ったものなんであるよな。

 新潟市東区。




 こちらは,どうやら落とし物であります。どうやらというか,もうそのようにキッパリと書いてあるからにはそれ以外の何者でもないわけでした。

 そして落とし物は,金の扇子であります。本当の扇子なのかそういう形をしたオブジェなのかはよくわかりませんけれども,とにかく形としては金ピカの扇子なんでした。

 その,見た目豪華な金ピカの扇子が,落し物になった途端にビニール袋に入れられノートの切れ端に「落とし物です」と書かれガムテープで貼りだされてさらし者になってしまうというのは,何やら少し世の無常というものを感じてしまうわけでした。

 拾った人も交番にでも届けておけばよさそうなものですけれども,面倒だったんでありましょうか。落とし主が現れても一割もらうわけにもいかないだろうし。

 近所には大手の予備校があったりするわけですけれども,ノートを使っているあたり,そこの予備校生が拾い主でありましょうか。でもガムテープやビニール袋も持っていたのかどうか。いざというときのために常時ガムテープを持ち歩いている予備校生がいたら,それだけで一芸合格できるかもしれないでありますね。できないか。

 新潟市中央区。




 某ホームセンターのハリガミであります。ハリガミというかなんというか。こういうのもPOPと言ったりするのか。それはともかく。

「安心信頼 シロアリ」ということで,おそらくは「シロアリ防除は悪質な業者にひっかかると大変です。ぜひ,安心と信頼の当ホームセンターでどうぞ」ということなのだろうと思われるんでした。

 しかし,紙が四分割されているためにどこで区切るのかが判然とせず,区切り方によっては「安心シロ 信頼アリ」と読むことも出来るんでした。妙に意味が通っております。

 それゆえに意図的にやっているような気もするんでした。こう書けば意味が通ることを発見したハリガミ係は,うれしかったかもしれないでありますね。

 しかし客商売である以上,お客様に対して「安心シロ」と横柄な態度をとるわけにもいかないので,この「発見」は自分の胸にだけしまっているのかもしれないんでした。そして「わかってくれる人にだけわかればいい」と思いつつ,さりげなくこっそり「発表」しているのかもしれないんでした。

 ハリガミ係の人。ここにもわかった人がいるから,これからも自信を持って「発見・発表」を続けてくださいませ。

 五泉市。