小ネタ物件66

小ネタ物件66


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 小ネタも,書いてるうちに意外と深くなってしまうこともあるので要注意だ。



 私が「オーラ」という言葉を初めて目にしたのは,ユリゲラーとかうしろの百太郎とかあの辺の超能力・オカルトブームの頃だと思うのだけれども,最近はまたそれをネタにした番組であるとか商売なんかが流行ったりしているらしいんでした。

 そんなわけで,こちらの整体院さんでもオーラの写真が撮れるらしいわけでした。特殊なカメラで写すのか,あるいは術者が気合を入れるとオーラが可視光に変換されるのか。どちらにせよ,ちょっと撮ってみてもらいたいような気もするわけでした。500円くらいなら。

 しかし,ホントに「オーラ」を撮ってくれるのかどうか。「オ」と「ラ」の間の縦棒が長音ではなくハイフンやらダッシュっぽいのが少し気がかりではあります。これは実は伏字であって,別の文字が入るんではあるまいかと思ってしまうわけでした。

「オサラ写真撮れます」。骨董屋さんか。
「オカラ写真撮れます」。豆腐屋さんか。
「オケラ写真撮れます」。貧乏人大集合か。
「オナラ写真撮れます」。それはそれでスゴいことかもしれない。
「オイラ写真撮れます」。今日び誰でも撮れます。
「オマ…」危ない危ない。撮っちゃいけません。

 そんなわけで,どんな写真が撮れるのか,体験された方はご一報いただきたいわけでした。

 新潟市西区。




 空き地脇の路傍に金網付きの大きな箱があって,それはおそらく町内のゴミステーションであろうと思われるんでした。

 まぁ,特におかしなこともない風景でありますけれども,ちょっと気になったのがナンバーなんでした。「NO3」と「NO5」があって「NO4」が無い。これはやはり「4」という数字を嫌ったんでありましょうか。

 車庫なんかの場合だと,命をあずける道具をそこに置くわけだからその辺を気にするのもわかる気がするのだけれども,ゴミ置き場でもやはり気になるものなのかどうか。「ワシゃ,4番の置き場なんかには死んでも置かんぞ!」というじいさんがいたりするのか。死んだら置きたくても置けませんが。

 あるいは,「ゴミ」にかけて「5」と「3」にしてるんでありましょうか。でも「NO2」の札もあるしなぁ。

 新潟市西蒲区。




 訪問看護ステーションのカンバンであります。かわいらしい絵柄で好感が持てるわけですけれども,車に「箱乗り」はどうなんでありましょうか。

 今は更生してヘルパーやってるけれども元ヤンだったりするのか。気分が乗ってくると昔のクセがでて箱乗りしてしまうのか。顔は見えないけれどもドライバーも元のツレで,クラクションを鳴らすと「パラパパラパパパラパパパー」とゴッドファーザーの愛のテーマを奏でたりするのか。

 まぁ,彼ら彼女らは仲間内への情には厚いようなので,こういった仕事にはむしろ向いているのかもしれませんけれども。

 新潟市東区。




 アパートの入居状況を知らせるカンバンというのは,よく見かけられるものであります。その役割ゆえに,カンバンの内容は固定ではなく,可変である必要があるんでした。
 しかしながらこのカンバンの場合は,その可変部分の設定に失敗してしまったような気がするわけでした。

「空室 空」。空室が空いているのは当たり前のような気がするのだけれどもどうなのか。空いてない空室という状況は,あり得るんでありましょうか。開かれた密室のようなものか。禅問答のようであります。

 腹の場合,腹の中に内容物が無くても空腹感は感じないというケース,つまりは腹は空(あ)いているけれども腹は空(す)いてない,というケースがあるかもしれませんけれども。まぁ,その場合たいがいは病気か死んでるかでありますね。

 このアパートの場合,まだ「空室 空」だから状況としては普通でありますけれども,これがいつか「空室 満」というような表示になったとき,何かタイヘンなことがおこるかもしれないんでした。

※もちろんこれは私の妄想であり逃げ腰の言いがかりなので,アパート住民の方は気を悪くされないように願うものであります。こんなサイト見ちゃいないとは思いますけれども。

 新潟市東区。