小ネタ物件64
小ネタ物件64
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
小ネタの住所が通常ネタほど詳細じゃないのは,以前の物件を引っぱり出したりすることも多いから正確な所在地を思い出せないことがあるからだ,というのは秘密だ。
カラオケ屋さん入口のハリガミであります。
「学生証をお持ちの方・学生服の方は 30分\100 フリータイム\500」
ということなんでした。
いわゆる学生割引というものであると思われるわけですけれども,単にそれだけではなく,学生コスプレの人にも割引をしてくれるようでありますね。70過ぎのじいさまが孫の学生服を借りて着ていてもOKなんでありましょうか。
まぁ,このハリガミはそういったシャレの部分もふまえて書かれていると思われるわけですが。「浴衣でご来店の方は割引」とか「〜の格好でご来場の方は」とかいうのは何かのイベントなんかでも割と見かけるような気がするし。
しかし,これはいわゆる「学生服」,学ランでないとダメなんでありましょうか。女子はセーラー服でもダメなのかどうか。昔の学生服のCMでは女性アイドルが学生服をよく着ていたけれども。
最近は男子でもブレザーが多かったり私服のところもあったりするし「服装で差別するな」とか騒ぎ出したりしないんでありましょうか。まぁ,学生証を持っていけばいいだけの話ではありますが。
新潟市中央区。
いやまぁ,特に何の変哲もない風景なわけですけれども,鬱蒼とした藪の中にポツリとたたずむカーブミラーの姿に,何か妖怪っぽいものを感じてしまったわけでした。特に悪さをするわけではないけれども,ちょっとびっくりさせられてしまう妖怪。妖怪・曲鏡。
昔の庶民はそんなにハッキリ姿の映る鏡なんかみたことなかっただろうし,道端にこんな大きなものが立っていてその大きな瞳(のようなもの)の中に自分(のような姿)が映っていて自分と同じポーズをとっているとしたら,驚いてしまうんではないかという気がするんでした。
昔いた妖怪というのは,なにかのはずみで過去にタイムスリップしてしまった,現代の文明の利器なのかもしれないでありますね。
ちょっと叙情派だ。
新潟市西区。
焼肉店だかなんだかの,営業時間を知らせるカンバンであります。通常の営業時間については特におかしなところもないわけですけれども,ちょっと気になるのは「年中」という表示でありますね。
これはやはりかつては「年中無休」だったんでありましょうか。休みなんかとってる場合じゃないくらいに繁盛していたお店なんだけれども,不況のせいか従業員の意識変化のせいか,休みをとらざるをえなくなったんでありましょうか。「無休」の文字をはずしてしまったと思われるんでした。
しかしそれはあくまでも推測であって,純粋に考えると営業時間のカンバンに「年中」と書いてある場合には「年中営業しています」という意味にとらえてもよいかなという気もするわけでした。
してみると「年中無休」をあらわしたいときには「無休」という言葉は無用なのだなぁとふと思ったりしたわけなんでした。
三条市。
床屋さんの前には,見ているとどんどん上に上がっていってしまうような,目が回ってしまうような,例の三色ポールが立っているわけですけれども,これは上のほうに風見鶏のような装飾のついた,ちょっとオシャレなポールなんでした。鶏はいませんけれども。
しかしよく見ると,方向を示す「N・S・E・W」がおかしいようなんでした。Nの逆にはWがあり,Sの逆にEがあるんでありますね。
EとWが隣同士だと,お日様が昇るとすぐ沈んでしまいそうであります。NとSが隣だと,方位磁石が直角になっていそうであります。
私が注意不足で無知なだけで,風見鶏というのはすべてこういう風に方角を示しているものなのかもしれないですけれども。
特に床屋さんの場合は古来情報が集まる場所でもあったわけで,あえて「NEWS」という並びにするものなのかもしれないなぁと思ったりもするわけでした。
ひょっとしたら,風見鶏もポールの回転に目を回して方向を誤ってしまったあげくに,落下してしまったのかもしれないですけれども。
あ,なんかメルヘンっぽいぞ。そうでもないか。
新潟市西区。