味物件
味物件
食品研究センターであります。その名前からすると,やはり食品の研究をしているセンターであろうと思われるんでした。当たり前か。
しかし,そのイメージするところからすると,敷地へ立ち入ったからといってそれが即ち危険であるとは,なかなか思えないんでした。
まぁ仕事というのは,はたからするイメージと実際とは違うことが多いわけで,食品研究というのはホントはものすごく危険な仕事であるかもしれないですけれども。
我々が何気なく食べている食品というのは,こういった研究センターの職員たちによる命がけの作業の結果送り出されてきているんでありますね。
周りに毒ガスを噴射し続けるけれどもとてもおいしいキノコを栽培したりとか,栄養価が非常に高いけれども近づく人間を食べてしまう食人植物の実をとったりとか,そんなことがこのセンターでは行われていたりするんでありましょうか。
それは研究とは言わんか。
これは車を運転していて信号待ちのときに,すぐ前に停まったトラックの後ろであります。「里味」というのはおそらく新潟ローカルのファミレスチェーンのようなものでありますね。たぶんそこの専属トラック。
信号もよく見えないし,何気なく前を見ていたわけですけれども,気になったのが上の「味はやっぱり里味ちゃん」の文字なんでした。
両側に音符が書かれているところを見ると節をつけて歌えるんだと思われるわけですけれども,そのメロディーが出てこない。
そしてその音符も,全部がすべて同じ高さなんでした。全部「ファ」なのか? えらく平坦なメロディーであるなぁと思ってさらによく見ると,五線ですらなく三線だし。
おそらく,ローカルCMに詳しい人なら歌えると思うのだけれども,私はまだそれを聞いたことがないんでした。聞く前にこの音階を見てしまうと,平坦なメロディーで憶えられてしまうんではないかと,よけいな心配をしてしまうわけでした。
…じっくり見ると,この黄門様(たぶん)のヒゲもなんかヘンであるなぁ。
これは食堂というかレストランというかのノボリであります。
まぁおかしなところというのは無いわけですけれども,通常,新潟県人としては「甲信越静」というくくりはあんまり使わないよなぁ,と思ったわけでした。「信越」とか「甲信越」とか「北信越」というのはよく使うのだけれども。
確かに,それぞれ地理的には関東地方を取り囲む,いわば外関東のような性格の地域の集まりではあります。福島も入れてあげたいところだけど,あそこは完全に東北地方であるしなぁ。
してみると,「甲信越静」というのは地域的に曖昧なハグレ県の集まりか。でも山梨って関東には入らないのか? 静岡も東海でいいようだし。
それにしても「甲信越静」というのはやはり「こうしんえつしず」と読むんでありましょうか。「こうしんえつせい」縮めて「こうしんえっせい」か。まぁどうでもいいことではありますが。
…「味物件」とタイトルをつけたものの,味とは全然関係ないことばっかり気になってしまったなぁ。
「危険食品」は加茂市・新栄町あたり。
「里味ちゃん」はトラック上。このときは紫竹山インター手前。
「甲信越静」は新潟市(亀田)・西町3あたり。