ツシ物件

ツシ物件


 生ビールであります。180円であります。路面や庇に雪が残っていようとも,とにかく冷たいビールがサイコーなんであります。
 まぁ私はゲコなもので,冬でも夏でもビールなどというのはただ単に付き合いでしかたなく口の中に流し込むだけの毒水なんですけれども。

 ということで,このお店は飲み屋さんだと思われるわけですけれども,盛んに180円と宣伝しているコレは,やはり生ビールのことなんでありましょうか。
 一番手前のカンバンはまだ「ジョッキ」と読めるとしても,上ふたつはどうでありましょうか。特に右側の一番大きいカンバンは「ジヨシキ」としか読めないわけですが。

 ジヨシキ…。ジョーシキを売ってくれるんでありましょうか。しかも中程度のジョーシキを。生で。180円で。であればちょっと買ってみたい気もするんでした。

 あるいは,最後の「キ」というのはカムフラージュで,ジョシが180円ということなのか。しかも中で生で。もしくはジョシ中生なのか。

…などというジョーシキからはずれる考えはともかくとして,これらのカンバンは文字の形自体はしっかりしているけれどもとてもプロのしわざとは思えないわけで,シロートが何か文字の型を使って作ったんでありましょうか。そうすると逆にカンバンのできばえ自体はキレイなのだけれども。

 それとも,これは道行く人に興味を持たせるためにあえてこのようにした,高度なプロのテクニックなんでありましょうか。少なくとも私の興味は引いたわけであります。惜しむらくは,私がゲコでカンバンにしか興味を持たないということでありますが。


 こちらは,マノサージルームであります。いやまぁ,そんなイジワルを言わなくても,マッサージルームであろうというのはわかるわけですけれども。

 しかし,本当にそうなのか。私が知らないだけであって,マノサージというなにか特殊なサービスがあったりするのかもしれない。
 あるいは,雷でパソコンがオシャカになってしまった人たちがその体験談を語りあう「魔のサージ」ルームであるのか。
 はたまた,部屋に入ると昔は鬼軍曹と呼ばれた真野さんが待ち受けていて問答無用で腕立て伏せとかやらされてしまう「真野サージ(軍曹)」ルームなのか。

 どちらも行きたくないなぁ。

「ジヨシキ」は新潟市・弁天1あたり。
「マノサージ」は新潟市・東大通1あたり。