新年06物件2
新年06物件2
さて,新年であります。2006年であります。平成18年であります。
というのは先回もやりましたけれども,今年は1月1日が日曜日であったために2週目になってもまだ正月気分が抜けきらないので,もうひとつ新年物件をやるわけでした。
ということで,上の写真の何が新年っぽいのかというと,この屋根の両端にある鬼瓦というか福瓦というかが,ちょっと縁起物っぽいわけなんでした。
拡大すると,こうなっております。
顔の見えてるのは,俵に乗って小槌をかかげた,たぶん大黒様であります。
この大黒様は,旧税関というか「みなとぴあ」のすぐわきにあって,新潟のしもまち地区をよく訪れる人にはおなじみのものかもしれないんでした。
後ろ向きになっているのは帽子というか烏帽子の感じとタイヤキのしっぽみたいのが見えることからして恵比寿様ではないかと思われるわけですけれども,すぐそばには裏の家がせまっていて,正面を見ることができないんでした。
正面にまわれば,おそらくは大黒様に負けない満面の笑みを浮かべているのだろうとは思いますけれども,なんとなくこの少し丸まった背中がちょっと哀愁を感じさせるような気もするわけでした。
「いや俺はさ,どうせ二番手なんだよね。アイツは打出の小槌とか袋とか米俵とか持っててお金もうかるご利益ありそうな感じだけど,俺は鯛かかえてるだけでただの釣り好きのオヤジだと思われてるみたいだしさ。ここでも裏にまわされてるしさ。景色もよくないしさ。ハァ。」
とため息ついて,寂しそうな顔をしているのではあるまいかと思ってしまったりするんでした。
いや,冗談ですから。ただの妄想ですから。バチあてないでください。お願いします。
オマケ。何の脈絡もないけれども元日に歩いていて撮った写真。「メガネの落し物です。11月24日」ということなんでした。
もうひと月以上経過しているようですけれども,旧年中に落とし主は現れなかったようであります。
ハリガミ主も気候の悪い冬場の長期戦を予想してか,しっかりとハリガミが濡れないようにコーティングしております。
そのかわりメガネの方はそのまま雨ざらし雪ざらしではありますが。
それにしても,落とし主はメガネを落としてしまって平気だったんでありましょうか。私はメガネはかけないのでよくわかりませんけれども,メガネは顔の一部であり顔の一部はメガネであるといわれて久しいようでありますが。
いやひょっとすると今でもまだ必死に探して続けているのかもしれないでありますね。「メガネメガネ。ワシのメガネどこや」と,やすし師匠のように手探りで探し歩き,今頃はサハラ砂漠あたりをさまよっているのかもしれないんでした。
やがて地球を一周してこのメガネとめぐり合えることをお祈りしております。
「恵比寿大黒」は新潟市・緑町あたり。
「年越しメガネ」は新潟市・東湊町通1あたり。