少年物件
少年物件
少年野球場というのを使用する者といえば,やはり少年なのではないかと思ったりするわけでした。
しかるに,その少年以外の者の駐車を禁止するというのはどういうことであるのか。逆に言うならば少年しか駐車場を利用できないわけであって,若き日の花形満のように,少年がスポーツカーを運転して野球をしにくるのは歓迎であるということなのかと,思ったりもするわけでした。
まぁもちろん実際に駐車場を利用するのは少年の親たちであるわけですけれども,なんとなく少年の野球というのは近所の子どもたちが自転車で集まってワイワイやってるイメージがあるので,ちょっと違和感を覚えたりするようなんでした。
確かに野球場には大人も多く,むしろ野球少年たちよりも応援したり指導したりする親たちの方の瞳が少年のように輝いているように見えたりもするんでありました。
これはまぁ,別に少年というわけではないですけれども,なんとなくカワイイ。ちょっと少年っぽい。ような気がしてしまったわけでした。
これから成長して一人前の台車になっていくんではあるまいかと,そんな感じがするんでありますね。無機物だから成長はしないと思いますけれども。でもしかし。
上の紙には何が書いてあるんでありましょうか。「僕は子どもじゃない!」なんて,言葉づかいからして子ども的な物言いが書いてあるとオモシロいがなぁと思ったりするわけでした。
こちらも同様に少年っぽさの見えるカーブミラーであります。初めての仕事を言いつけられてはりきって,道路の様子を凝視している感じ。
あんまり力を入れすぎると疲れてしまうんだけど,力を入れずにいられない青さ。そんなものをちょっと感じてしまうんでした。
このミラーも,成長して一人前のカーブミラーになるんでありましょうか。
こちらは,お祭りのときに道路にたくさん吊るされていた,おそらくは「ぼくのわたしの夢」という類の短冊であります。七夕ではありませんけれども。
ちょっと写真が見えにくいですけれども,この短冊には「ぼくは,ワールドカップにはいりたいです。」と書かれているんでした。
おそらくはサッカーのワールドカップをイメージしているんであろうと思われるわけですけれども,ワールドカップに「出たい」んではなくて「入りたい」というのはなかなか斬新な夢であります。
やはり,ワールドカップというからには一般的な優勝カップのようにコップ状になっているであろうと。そしてその中に入って遊ぶことができたらどんなに楽しいであろうかと,この少年はそんな夢想をしているんでありましょうか。…違うか。
まぁなにはともあれ,ワールドカップに入れるよう,少年の夢を応援してあげたいものであります。
「少年駐車」は新潟市・亀田緑町1あたり。
「少年台車」は新潟市・四ツ屋町3あたり。
「少年ミラー」は阿賀野市(水原)・中島町あたり。
「少年カップ」は胎内市(中条)・本町あたり。