ネーミング物件

ネーミング物件


 えー。毎度言い訳をしておりますけれども,人の名前でオモシロがってしまうというのは失礼千万な話であるというのは重々承知しているわけであります。

 でもやはりちょっとした加減でオモシロくなってしまったものを気づかぬフリして通り過ぎてしまうというのもいかがなものであろうかとも,思ってしまうわけでした。

 ということで,上の物件。おそらくはウスイ(薄井?臼井?笛吹?)さんが経営するところのラーメンうどん屋さんであるところの「うすいや」さんであろうと思われるわけであります。

 これは日本人であるからには,このうすいやさんの「うすい流手打ちの味」というのはやはり味付けが薄いんであろうかと思ってしまうのは致し方ないところであろうと,思ってしまうんでした。
 まぁ思っても口に出したり文章にしたり写真撮ったりしないというのが大人というものなのかもしれませんけれども。

 それにしても,店名を決めるときに「食べ物屋の名前にちょっとこれはどうだろう?」とか思わなかったんでありましょうか。
 いや,ホントにウスイさんのお店なのかどうか私は知らないんですけれども。ひょっとすると,実際にヘルシーな薄味の食事を出すから「うすいや」と名づけられているのかもしれないし,逆にすごく濃い味付けなのをシャレであえて「うすいや」と名づけたのかもしれないし。

 私はこのお店に入ったことはないですけれども,おそらくはそういうヘンな妄想も吹き飛ぶくらいにおいしい料理を出してくれるんではないかと思われるので,みなさんぜひ行ってみましょう。と,とりあえずフォローだ。


 こちらはそば屋さん。というよりも,かつてそば屋さんであったところの建物のようであります。

「万年」という,人間にとってははるかな時間を名に持つお店が売り物件になってしまっているというところに,ちょっとセツナサを感じてしまうでありますね。
 お店自体は無くなっても,このカンバンは万年残るんでありましょうか。


 ここを初めて訪れた人がこのカンバンを見た場合,「ほぉ。ここは『チューリップ』という名前の町なのか。なかなか先進的なネーミングであるなぁ」と思ってしまっても致し方ないでありますね。

 まぁ,南アルプス市とかあるし南セントレア市なんてのもできそうになったくらいだから,チューリップ市というのがあってもよさそうではあります。でも「チューリップ市」だと単にチューリップを売ってる市場みたいでありますが。

 実際には,ここは吉田町であります。いやさらに実際には最近合併して吉田町ではなくなったようですけれども,どこになったのかはまだうろ覚えであります。燕市になったんだったか。
 その辺の,合併で町名が変化するということに絡んで「名前は変わったとしても花と緑の町であることに変わりなし」という意気込みをアピールするためにあえて町名を記さないカンバンなのかもしれないんでした。考えすぎか。

「うすい流」は旧吉田町・下町3あたり。
「売万年」は新潟市・下大川前通5あたり。
「チューリップ」は旧吉田町・旭町4あたり。