小ネタ物件57

小ネタ物件57


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 それにしても今回写真がダメダメであるなぁ。ケータイで撮ったりしたのもあるけれども,それにしても。いやまぁ普段いい写真を撮ってるというわけでもないけれども。



 某,ラーメン屋さんもやってる酒屋さん脇にあるビールの販売機であります。どうやら故障中であるらしく,「故障中 冷えていません。」とのハリガミが貼ってあるんでした。

 あえて「冷えていない」という書き方がされているからには,ぬるいビールなら買うことができるのか。お札を入れるところはテープでふさがれているけれども,コインは入れられそうだし。

 世の中にはお酒がないと生きられないという人もいるようだから,そういう人たちならたとえぬるくても買っていくのかもしれない。
 その辺を見越すあたり,さすが酒屋さんであります。見越してるのか?

 新潟市。




 さる駐車場にある,文面としてはセオリー通りのカンバンであります。ただ,その文面が尻切れトンボになっていて,語尾がわからないんでした。

 まぁ,これを見て「無断で立ち入ったり遊んだりしてください…かな?」と都合よく解釈する人もいないかもしれないですけれども。
 それだけ,もはやこういったカンバンに書かれている文章というのは決まりきっているものなんでした。

 しかし,せっかく書いたその文面の語尾を削って「空」の文字を入れなければならないというのはちょっと切ないところであります。
 確かに駐車する車がなければ禁止する意味合いも薄いわけで,禁止事項よりも集客を優先するというのは正しい判断といわざるを得ないんでした。

 新潟市。




 中古タイヤ屋さんのカンバンらしいんでした。
 アルミホイルではなくてアルミホイールやタイヤを売っているのはわかるし,どうやら一般的には知られていないけれどもお得なお店,すなわち穴場であるらしいということもわかるわけでした。

 しかし,それを続けて「タイヤの穴場」と書いてしまうというのはいかがなものかと要らぬ心配をしてしまうんでありますね。タイヤに穴は禁物ではあるまいかと。

 網戸の穴場とかいうのもイヤだなぁ。でもそんなことを言っていると穴場で売れるのはドーナツとか浮き輪くらいのものになってしまうかもしれませんけれども。
 …浮き輪も穴が開いちゃダメか? 穴が開いちゃいけないけれども穴が開いている…。浮き輪って意外と深いな。

 新潟市。




 いやまぁ,「洗車のみ(でも)大歓迎!」なんだろうとは思いますけれども。
 そして「でも」をあからさまに書いてしまうと「ホントは洗車だけでは歓迎しないんだな」と思われそうだから省いたんだろうなぁ,とは思いますけれども。

 でもやはりこの字面をそのまま受け入れるとするならば,このスタンドで歓迎されるのは洗車だけなのではないかと思ってしまうわけでした。

「洗車お願いします」と言ったときには満面の笑顔で迎えてくれるスタンドのにいちゃんが,「レギュラー満タンお願いします」なんて言おうものなら「チッ! ガソリンかよ。洗車はしないのかよ。サイテーだな」とつぶやくのが聞こえてきそうな気がするわけでした。

 いやもちろんそれは気がするだけであって,ガソリンのみの場合でも中歓迎とか小歓迎はしてくれると思いますけれども。

 新潟市。