小ネタ物件52

小ネタ物件52


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 小ネタはひとつ100文字くらいでまとめたいなぁと思ってたりするのだけれども,やっぱりなんかウダウダと書いてしまうな。長くてもうまくまとまればいいんだけども,どうもなぁ…。



 最近はふるさとを見直していろいろな運動をしたりするのが盛んであったりして,歴史のある町だと昔の地名表示なんかが表示されていたりするわけでした。ここもそんな町のひとつ。

 大きく「横町」と書かれていてまぁそれはいいんだけれども,その下に矢印と「下町がみちがい」と書かれているのが,「?」と思ってしまうんでした。

 下町がみちがい…。
 この先に下町というところがあるのだけれども,本当はそこは「横町」という名前が正しい。すなわち「下町がまちがい」であるのか。

 この先に下町というところがあるのだけれども,そこはごく狭い範囲であってすぐ通り過ぎてしまう。ということで「下町が短い」のか。

 この先に下町というところがあるのだけれども,そこは最近道路改良工事がされて,「下町が道がいい」のか。

 この先に下町というところがあるのだけれども,そこは最近大規模清掃がおこなわれて,「下町が見違え」るようになったのか。

 ということではもちろんなくて,脇に小さく書いてある「変形交差点」のことを「がみちがい」と言うらしいんでした。城下町によくある,クランク上になって先が見通しにくい交差点でありますね。

 ここも城下町。でもネット検索しても「がみちがい」というのは出てこないから,この辺だけの言い方のようであります。

 村松町。




 こちらは「う・わ・さ・の店」であるということなんでした。ベタな妄想ではありますけれども,退屈してるときにこのお店へ行くと,何か面白い噂を売ってくれるんでありましょうか。

 100円のウワサだと「どうやらあそこの奥さん,3キロ太ったらしいですぜ」なんていうどうでもいいことなんだけれども,金額が増えるともう国家が転覆してしまいそうな,その日から常に誰かに監視されるようになってしまいそうなウワサを聞けるのかもしれないんでした。

 新潟市。




 これはまぁ,ホントにここから木が生えているわけではないとは思いますけれども。
 でも偶然こんなところに木がはまってしまうものなのかどうか。誰かのしわざだとしても,わざわざこんなところに降りて大きな枝を刺して何かいいことがあるのかどうか。

 ひょっとするとこの木が出ている穴の向こうには地下帝国があるんではあるまいかとか,ここだけ重力が横向きに働いて,ここに降りると横向きに立っていられるんではあるまいかとか,ヘンな妄想を働かせてしまう光景なんでした。

 村松町。




 いや別におかしなことが書かれているわけではないんですけれども。
 むしろ,青信号が点滅していたらつい走って横断してしまう自分が恥ずかしくなってしまうような,たいへん良い標語であるとは思うんですけれども。

 でも,最後の「まつ勇気」の「つ」を小さくすると「まっ勇気」になってしまうんでした。
「青信号が点滅したら,まっ勇気だ。ここはひとつ,勇気を出してドンと飛び出せ!」と言われているようにも感じられてしまうんでした。

 近くにある,同じ標語を書いた別の立てカンバンには「待つ勇気」と漢字で書かれていて,これであればそそのかされないんですけれども。
 このカンバンに関してだけ,低学年の子にも読めるようにと平仮名で書いたんでありましょうか。「待つ」を読めない子は「勇気」は読めるんでありましょうか。

 いやまぁ,「まつ勇気」を「まっ勇気」と読むヒネクレた子どももあんまりいないでしょうけれども。

 新潟市。