達筆物件

達筆物件


 これはまぁ,物件として面白いというものでもないのだけれども,作品として鑑賞していただきたいと思ったわけなんでした。この流れるような筆致と,最後の「!」と思われる最後の線の融和により,「あいや,そこなお方,しばし止まられい!」とサムライにでも呼び止められているような感覚をおぼえたりするのでした。それほどのもんでもないか。

 これはおそらく正規の「止まれ」ではなくて地元の人が独自にかいたものだと思われるのだけど,こういうのってのは勝手にかいてもいいもんなのかどうか。さらに,何でどうやってかいたのか,なぜ正規の「止まれ」をかいてもらえなかったのか,色々と想像をしてしまう「止まれ」なのでした。