ベム物件

ベム物件


 これはまぁ,何の変哲もない「歩行者用道路(自転車も可)」の交通標識なのでした。帽子をかぶった紳士が女の子を連れて歩いている絵柄。都市部にはけっこうある標識なんで,なじみのあるものではないかと思われるのでした。

 しかし,この紳士と少女,自転車が去って自分たちだけになるとこのように変身するのでした。

徐々に変化が現れ…。

そして変身。

 紳士の方は輪郭が微妙に歪み,「妖怪人間ベム」のようになっているのでした。特にその腕はまるで触手のように変化。少女の方は少女の方で,ツノが生えてきたりしているのでした。
 夜中,街灯の光にこの絵が浮かんだらちょっとコワイかもしれない。この標識は実は「妖怪人間がでるぞ」なのかもしれないのでした。


 実はこのネタ,「標識・オジギビトの変遷」ということで漫画家のとり・みき先生の著作の中にもあるのでした。私もそれを読む以前(東京にいたころ)からこの「ベム型紳士」の形には注目していたのだけど,新潟ではお目にかかることがなかったもので。
 それが,よく通る道に存在していることに最近気付いたのでした。私もまだ未熟であるな。