ヌリカベ物件

ヌリカベ物件


 ひさびさのトマソンですね。「ヌリカベ」というタイプ。昔は勝手口か何かに使われていたところが不用になり,ふさいでしまった。ふさぐ時にできるだけまわりの壁と同じようにしたいんだけれど,まわりの壁にもそれまで風雪に耐えてきた年輪があるんで,なかなか同じにはならなくて,あとが残ってしまうわけです。
 この2つのヌリカベ,10mくらい離れたところに道をはさんで存在するんですが,左の方が新しい。ここの家の主人が右側のヌリカベをいつも見ていて,いつか機会があったらうちもこういう風にしよう,と思っていたのかどうか。
 トマソンを探していると,割と近くにいくつかの物件がかたまっているということが多いんですね。私自身は「トマソンはトマソンを呼ぶ」ということにしていますが,トマソンというのはスタンド使いみたいなもんなんですねぇ。ま,本当は観察者の側の注意力によるものなんでしょうが。