ニュアンス物件

ニュアンス物件


 でっかいガスタンクみたいなのがあって,その敷地の入り口にこの看板が並んで立っているわけです。まぁ,当たり前のことが書いてある看板で,意味も分かりすぎるほどに分かるわけですが,これを前にして私が考えたのは,「なぜこの2種類の看板が必要なのか」ということだったのでした。
「部外者 構内立入禁止」と,「関係者以外 立入禁止」というのは,違う意味を持っているのか。「部外者」と「関係者以外の人」というのは,どの辺で線引きがされるのか。「部外者であるにもかかわらず関係者である」人とか,「関係者ではないけれども部外者ということでもない」人がいて,「構内」には入れないけれどもそれ以外の敷地には入れたりする人というのがいたりするのか,などということを考えたわけです。
 わざわざお金をかけて2種類の看板を作るくらいだから,何かしらの違いはあるのかもしれない。でも,その違いは関係者以外にはわからないのでした。