言霊物件
言霊物件
これも別段おかしなことのないプレートなんだけれども,なんとなく「この階段を昇っちゃいけない。ここに近寄っちゃいけない」という気になってしまうのでした。私だけかもしれないけれども。
まず上に描いてあるピエロの絵。これがもう,上に上がったら最後,二度と出てこれないような気持ちにさせるのでした。夕暮れの町を駆け抜けて子供をさらう黒マントとか笑顔の下に邪悪さを隠しているピエロとか,今でもちょっと怖い気持ちが心の中にあるのだけど,これ,私だけか?
そしてそのピエロの元へは,らせん階段を昇っていくということ。それ自体に呪文のようなパワーを持っている言葉というのが存在するような気がするのだけれども,この「らせん」という言葉もそのひとつではないかと思えるのですね。らせんという形も不思議なんだけれども,言葉自体に人を巻き込むチカラがあるような気がする。
だから,昇ったらもう戻れないんだけれど,プレートを見るとふらふらとらせん階段に引き込まれていって,ピエロにさらわれてしまう,そんな印象をこのプレートから感じ取ってしまう私なのでした。
なんかトラウマがあるのか?