きけ物件
きけ物件
建築中の家の前に立っている,電気ボックス(って言うのか?工事用電源を供給していると思われる)につけられているベニヤ製の小さな看板(というかハリガミ)なんですが,見えますでしょうか。「きけです さわらでください」と書いてある。
もちろん,意味は「危険です。触らないでください」なんでしょうが,どう間違うとこうなるのか。いや,間違ってるという自覚はないですね,これは。自覚があれば使わないだろうから。そうすると,誰が書いたのか。80代くらいのじーさんだと,こんな書き方するかもしれない。「ん」が書けなくて。でも,中で働いてたのは30代くらいの人たちばかりだった。
そんなわけで,これは外人さんが書いたんではないかと思ったのでした。2年くらい前に漁船で密入国して新潟に流れ着いた東南アジアの人が大工の棟梁にかくまわれていて,大工見習いをしている。日本語も勉強してるんだけれど,まだうまく書けなくて,練習している。少しでも棟梁に恩返ししようということでこのハリガミを書いて「ツカテクタサイ」とか言って棟梁に渡すと,棟梁は少し困った顔をしたけれどすぐに「おっ。バカよく書けたねっか。あそこの現場で使ってやるわや」と言って笑って受け取った…のではないかと思うんだけれど,あなたどー思いますか。