経緯物件

経緯物件


 言っていることは十分にわかるのだけれども,デザイン的に不可解なところのあるカンバンなのでした。

 一番上の矢印は必要なのかどうか。なくてもかまわないような気がするのだけれども。矢印をつけるスペースがあるのなら,一文字分上に上げてやれば「出し」の字を小さくする必要もなかったのではないか。などと考えてしまうのでした。

 このカンバンが看板屋さんによって作成された経緯を考えてみると,まず最初に「ごみ」と書いた時点で書き位置を間違えたのではないか。で,一文字分スペースが足りないことに気付いて「出し」を小さくしたと。「厳禁」を小さくするよりは意味が伝わりやすいから。
 そのあと「他町内の〜」を書く時も,「ごみ」の頭位置にあわせて書いたために上がやたら空いてしまった。空いたからといって勝手に切って看板の大きさを変えてしまうわけにはいかないんで,上に矢印ををつけたんではないか。そして「サービスで矢印つけときました。デザイン的にかっこいいでしょ」とか言ってごまかしたんではないか。

 などと空想してしまうのでした。我ながらヒマだと思うけれども。