豪雨物件

豪雨物件


 98年8月4日の朝,新潟市は集中豪雨に見舞われたのでした。私の家の辺りもまわりに田んぼやら堀やらあるにもかかわらず膝まで水が来るくらいで,大変だったわけです。
 で,場所によってはお店の商品まで被害に遭ってしまったところもあったのでした。ここは家具屋さんで,おそらく被害に遭ったところだと思われるわけですが,こんなハリガミをしているのでした。

 ただ,ここで「捨て値」をひらがなで「すてね」としていることによって,新潟の人はちょっと頭が混乱するのでした。つまりは,新潟弁においては,これを「捨て値」と瞬間的に変換できないわけです。「すてね」と言った場合,「捨てない」という意思表示または「捨てなさい」という他者への勧言になるのでした。
 だから,「商品が浸水してしまいましたが,私はこれを捨てたりしません」とか「あなた,浸水してしまった商品はもうだめだから,捨てなさい」という意味にとってしまうわけで,その次にようやく「捨て値」という言葉を思い出すということなのでした。
 いや,新潟市民でも私だけかもしれませんが。