誰へ物件
誰へ物件
これは,ある建築現場に掲げられていた「安全第一看板」なわけです。工事現場や建築現場には,いわゆる「オジギビト」という「ご迷惑をおかけしております」と頭を下げている看板があって,路上観察の一分野となっていたりするわけです。
で,オジギビトというのは通行人にわかりやすいように,また目につきやすいようにと絵が描かれているのだと思うんですが,この「安全第一看板」は作業員向けに描かれているんですね。写真では見にくいですが,「心せよ なれた仕事でケガをする」とか「足場の上に物を置くな!」と書いてある。
果たして作業員向けにこのような「絵」が必要なのかと思ってしまうのでした。しかもこの看板は道路に向けて掲げてある。作業員よりは通行人に見せたがっているわけです。まぁ,つまりは「私たちはこんなに安全に気を配って作業をしてるんですよ。スゴイでしょ」と宣伝しているんではないかと,勘ぐってしまうのでした。
でも,本当は最近外国人労働者も多くなっているんで,外国人用に絵入りの注意書きを作っているのかもしれない。そう考えたときに,一番左の「投げるな落とすな人がいる!!」という看板は人を突き落としているように見えるので,外人さんは日本の建築現場では人を落とすのが礼儀だと思ってしまうかもしれないのでした。