脱皮物件

脱皮物件


 これは,新潟駅バスターミナルの「誰が為に物件」のすぐ近くにある,住居表示板であります。住居と言っても駅前ですから,民家なんかは無いですが。
 その地図が,ご覧のようにはがれて,前に貼ってあったものがのぞいている。客観的に見ればそれだけのものなんですが,これを「脱皮」と見ると,面白いんではないか。と思ったりするわけです。「街は生き物である」とはよく言われることですが,街が姿を変えると,自然に新しい住居表示板が生まれ,古いものは脱ぎ捨てられていく。そんなロマンを感じたり…あんまりしないか。
 ところで,現実的に考えたときに,新しい地図を貼るとき,古いのははがさないんだろうか。このままいくと,西暦10万年くらいには,この地図の厚さは1メートル以上になるんではないかな。