新潟だんだん−新潟の階段たち−


 このコーナーでは,サブタイトルにある通り「新潟の階段」をテーマにしようと思っております。タイトルの「新潟だんだん」というのは単に階段を「だんだん」という子ども的な言い方をしているだけであって,深い意味はありません。「新潟の階段」というストレートなタイトルだと後述の著作とかぶってしまうし,何か学術的なサイトだと思われてしまいそうなのでちょっと変えてみたみただけであります。
「ご近所新潟の階段」だとあまりにも芸がなさそうだし。…でも,だんだんっていうのもちょっとなぁ。それはさておき。

 ということで,階段であります。
 私が路上観察ということを始めてもうだいぶ経つわけですけれども,そのきっかけとなった赤瀬川翁の本家本元「トマソン」,その第一号物件が「四谷階段」であったということもあって,階段にはなにか惹かれるものがあったのでした。

 街を歩いていても,ちょっと階段に目が行く。別にどこかおかしな階段であるわけでもないのに,見てしまう。特に,建物の一部ではなく道路の一部になっている階段を見る場合,物件(私の場合は「街のおかしなもの」)を見る目ではなく鑑賞する目で見てしまっている自分に気づいたわけでした。

 それでも,基本的に「物件」とならないものは写真に撮らないというスタンスだったので,そういった階段は目で見るのみで写真には残していなかったのでした。

 しかし,最近書店で「東京の階段(松本泰生著・日本文芸社)」という本を見つけ,さらには「あの本見ましたか?」と聞かれたりすることもあって,「ああ。やはり階段というのを面白がるのは私だけではないのだな」と思ったわけでした。
 そして,あらためて「ご近所路上観察ファイル」とは別に,街歩きの中で目についた新潟の階段を紹介していこうかな。などと考えてしまったのでした。

 新潟市は基本的に平らであるので,坂道やら階段というのはそれほど多くないような気がしますけれども,海岸付近は丘になっていたり○○山とか××が丘とかいう地名のところは実際に高くなっていたりして,意外と見受けられたりするんでした。東京なんかに比べればもちろん数は限られてはいると思いますが。

「坂」というのは地形の高低差があれば必ずできるわけですけれども,「階段」というのはその坂を攻略しようとする人間の手が入っているわけでありますね。自然と人間の戦いが,結果として競作となる。それも階段のオモシロさではあるまいかという気もするのでした。
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