神明社

神明社


 

 


 私は神社を巡るときはその大まかな位置を記憶して,場所を探しながら歩き,その間に路上観察をするという手法をとっているわけですが,この神社はなかなか見つからなかった。何度か同じ場所をぐるぐるまわって,ようやく見つけたのでした。場所は赤塚地区。この辺はほとんど農村なんで,よそ者がうろうろしてるとうさんくさそうな目で見られてしまうし,犬にも吠えられる。困ってしまったのでした。
 こま犬は2組。新しい方は平成4年作。見事なまでのステレオタイプ。型があるのかなぁ。でも,石なんだから型に流し込むわけでもないんだろうし。石工名が石亦とある。最近でもそういう名前でしごとするんだなぁ。 古い方は赤塚でよく見る形で,作風も同じだから同じ作者だと思われる。ただ,制作が慶応元年と,一番古い。と思う。慶応元年っていうと,明治マイナス3年くらいか。幕末からこの辺で作ってたんだなぁ,と思うと,なんだか感じるものがある。表情が少しにやついているみたいで,ちょっといい。