神明社

神明社
(神山)


 


 県道2号線を新潟方面に向かって走ると,少し遠くにこの鳥居が見える。逆方向に走っていると目に入らない。路上観察をする場合,同じ道を最低でも往復するというのが鉄則なわけです。歩く方向によって,全然違うものが見えてくる。大きな道路の場合は,道の右側と左側を同じように歩くんで,4回同じ道を歩くのが理想だったりします。なかなか出来ませんが。
 で,この神社。遠目で見て,「鳥居だけの神社かな」なんて思ったわけですが,近くまで歩いてみると,なんだかすごいのでした。何がすごいのかは,言葉にしづらいんだけれど,雰囲気がすごい。鳥居の脇には崩れかけたような灯籠があるし,参道は草ぼうぼうで道になってないし,傾斜45度くらいの階段はあるし,その階段もまわりの木に隠されるようにあるしで,とにかくすごい。おどろおどろしている。
 さらにすごいのが,その急な階段を登りきったところに社やこま犬があるんだけど,その脇に老人用の施設や,ゲートボールの小さな練習場がある。なんと明るい雰囲気か。さっきまでのおどろおどろはどうした。このギャップが一番スゴイのでした。
 ま,そんなこんなで,こま犬は明治16年のもので,もって帰れそうなくらい小さなもの。新潟の古いこま犬は構え型が多いけれど,これは違う。尻尾も京うちわというやつだったのでした。写ってないけど。